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魔法が使える世界の刑務所で脱獄とか、防げる訳ないじゃん。
第一部
第32話 新年魔法大会 【食事中なのに】
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いやいや、でもこれは姐さんが上手いっスよー?? 青藍センパイの高身長に合うくらいの細さまで調節して、結構ゆったりとした着物を着せると、なんかイイっス?? 髪もウィッグをつけて若干伸ばしてるから、本当に女子に見える??」
「美桜は褒め上手じゃの。ありがとう」
「こっちゃん、どう? 似合ってるー??」
「おー似合ってる似合ってる! 橙条もどーよ? 結構似合ってるでしょ?」
「おう?? まーさんもめっちゃ似合ってる??」
「うるせぇッ????」
「さてさてぇ? お次は神白センパイだぁあ?? 神白センパイも姐さん担当だ、ぜ……」
「……虹村、何をしている。マイクを落とすなんて、らしくないではないか」
「待ってめっちゃ綺麗?? 美人?? きゃぁぁあああああああ???? 黒と白の二色の着物に髪飾り???? それで似合っちゃうなんて素敵すぎる??」
「そうじゃそうじゃ! 此奴、魔法で調節してないのこの細さ! 全く、もっと御飯をお食べ??」
「あ、はい……」
「やっばぁ。めっちゃ似合っとるやなぁい。連写不可避なんですけどー」
「こっちゃん、遠い目してるけど大丈夫??」
「あー確かに黒華よりぜんっぜん好みだわ」
「橙条うぜぇ、死ね」
「オイ、コソコソと何を話している。と言うか黒華、眩しいから連写は止めろ」
「ごめん無理だわ。全部お前がそんな女子ってるのが悪い」
「“女子ってる”とは何だ……?」
「この流れで最後行くよー???? 要っちでぇえ……え、え……えぇぇぇぇええええええええええ????????????」
「仕返しされたんだけど……」
「本当に要っち?? まさかのゴシックドレスで登場!」
「仕返しだぁああああ???? 魔法で髪の長さを若干伸ばしてふわっとなるように整えて、ドレス着せた?? 胸の詰め物は入れてないから、ぺったんが好きな男性には御褒美に見えるんじゃね??」
「琴葉センパイマジぱねぇっス????」
「でしょう?? でも、一番は素材がいいの! もっと食べなさいよ、要?? ぽっきりいっても知らないよ?」
「怖いこと言わないでよ、琴葉ぁ……それに、大分食べてる筈だけど?」
「だったら養ってあげよっか? 一日一回女装で掃除してくれればタダでいいよ」
「女装ヤダ! でも養って??」
「やだ??」
「最後?? 四人で一番好みなのは誰だ?? って事で投票終了?? 結果を発表しまぁっす?? 因みに、投票は琴葉センパイが喋ってる間に受付ていたぜ?? さて、女子ってる男子第一位はぁぁぁああああああ????」
「こんな投票あったンだな」
「一位になりたくない対決ナンバーワンな気がする」
「帰ろう」
「うん、そうしよう」
「橙条、青藍、神白、要。逃げるなよ?」
「じゃじゃーん?? 要っちだぁぁぁああ
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