暁 〜小説投稿サイト〜
魔法が使える世界の刑務所で脱獄とか、防げる訳ないじゃん。
第一部
第32話 新年魔法大会 【食事中なのに】
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……でも、例えばだよ? 例えば付き合ったとしても、いつかは離れ離れになる訳でしょ? 異動だってあるし」
「そうですけど?? そうですけど、それでもメールや電話越しで『会いたいね……?』『私も……?』みたいなやりとりをしつつ、一ヶ月に一度! 彼氏が自分の家にやって来て、イチャラブするのが恋愛のイイところじゃないんですか?? 遠距離恋愛なんて言葉もあるくらいですし??」
「いや、だとしても……」
「みんなぁぁぁああああああ???? 琴葉センパイは遠距離恋愛が出来ない程の寂しがり屋さんって事が今、発覚したぞぉぉおおおお?? 可愛すぎるぅぅうううう????」
「ちょ、美桜ちゃん??」
「怒られる前に次の競技行くよ、次?? 二人は舞台裏でイチャイチャしてて??」
「え、あ、ちょ……?? (初めて美桜ちゃんが私に命令した……)」
◆ ミニ競技No.2 第一魔法刑務所男子達による女装大会 ◆
「口直しを要求します?? ということで今年は橙条センパイ、青藍センパイ、神白センパイ、要っち改めクソたらしの女装だぜ」
「オレ達の時までさっきのテンションを引っ張るンじゃねェ??」
「え……誰ですか?」
「ハァッ?? 何寝ぼけてやがる。オレだよ、オレ。橙条だ。司会なのにボケてんじゃねェ、虹村」
「おぉぉぉおおおおおおおっっっっっっっ?? これはまるで別人?? ってか普通に女性?? 赤いチャイナドレスを纏って出て来たのは、まさかの橙条センパイ?? なんかエロい……」
「うるせェ?? 全部黒華にやられたンだよ!」
「そうだ、私がやった??」
「琴葉センパイ、一旦こっち来てくださぁい。あれぇ服のサイズおかしくないですかぁ?」
「着替えようと思ったら何故か着てた服が無くなっていたため、仕方なく要のを借りた。要は女装の準備中の為、問題はないです。っていうかそれより、橙条の説明するねー! 簡単に言うと、スリットがかなり入ってるドレスを選んだ、ウエスト締めまくった、若干胸に詰め物を入れた、軽く髪を整えて飾りもつけた、ほんとーにかるーく化粧をした、筋肉や肩幅を魔法で若干調節した、以上?? 露出をこんなにしても男性っぽくないのはマジで低身長のお陰?? 低身長マジ感謝?? 魔法で調節したと言っても隠した程度だから安心?? うん、
無問題
(
モーマンタイ
)
??」
「問題しかねェよ?? あと、チビって言うんじゃねェ??」
「これは期待出来そうだ?? お次は青藍センパイだぁあ?? 今度は姐さんが担当だぜ??」
「女の人の着物ってこんなに重いんだなー!」
「おぉ?? 今度は青を基調とした綺麗な着物?? マジ女子ってる」
「美桜もそう思うか。ヤツも、少し魔法で調節してやったら、あそこまで女らしくなったわ。全く、この刑務所にはそっち系の男しか居ないのか」
「
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