暁 〜小説投稿サイト〜
魔道戦記リリカルなのはANSUR〜Last codE〜
Epica39-A堕ちた騎士〜Schlagen Paladin〜
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。“ジークファーネ”の幕を一旦解除し、魔術効果の載った幕を再展開。

「ほ、ほっほっほ! ガラリと雰囲気が変わったな。一体、何をしたのだ?」

「・・・正直に言いますと、このような形であなたに勝つことは大いに不満で、自分の弱さに悔しさがあります。が、今はそんな甘いことは言っていられません。ラヴェイン卿、これで終わりです」

――シュラーゲンファーネ――

幕を竿全体に巻き付ける。卿は僅かに伸ばした鉄球をブンブン振り回しつつ、「勝利宣言か! いいぞ! 俺に勝って見せろ!」と鉄球に魔力を付加しました。

「そーれ! ゆくぞ!」

――城砦穿ち――

高速で鉄球が突っ込んで来ますが、私は“ジークファーネ”を軽く振るって迎撃。鉄球が竿に巻き付いている幕に衝突すると同時、鉄球だけが轟音と共に砕け散りました。卿は目を丸くして呆けています。現状の処理が追い付かないのでしょう。

「はああああああああ!」

「っむ・・・!」

両手持ちしている“ジークファーネ”を、卿の左肩目掛けて振り下ろした。先程までは弾かれてばかりでしたが・・・

「うごおおおおおおお!?」

卿の防御魔力膜や甲冑を容易く粉砕し、卿自身を地面に沈めました。クレーターの底で呻き声を上げている卿は掠れた声でいつもの笑い声を上げ、「合格だ、アンジェリエ嬢ちゃん」と言いました。

「念のためにあなたを拘束します」

コンクリートの地面へと種をポトッと落とし、“ジークファーネ”の石突きでツンと突く。そして魔力を種に通しながら「絡み蔦」と術式名を口にする。種がパカッと割れ、そこより勢いよく伸びる細い蔦6本が卿を拘束しました。

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