暁 〜小説投稿サイト〜
魔道戦記リリカルなのはANSUR〜Last codE〜
Epica39-A堕ちた騎士〜Schlagen Paladin〜
[7/9]
[8]
前話
[1]
次
[9]
前
最後
最初
[2]
次話
であるアルファリオ家とヴィルシュテッター家の一員であるアンジェとクラリス。君ら3人とも、魔術師化できる才はあるんだよ」
ルシルさんのその言葉に私とトリシュは「本当ですか!?」と前のめりになり、クラリスはやはり落ち着いたまま、バナナを頬張っていました。
「ただ、先ほども言ったように最後の手段とも言える。魂に刻まれた魔術師だった頃の記憶を呼び起こすことになるため、それが魂に何かしらの影響を及ぼす可能性があるんだ。俺やセレスは幼少より扱っていることもあって問題ないし、シャルも前世の記憶と共生していたから負担は無いが・・・」
「「「前世の記憶・・・?」」」
何故、ルシルさんが私たちの前世を知っているのかが判りませんけど、今はそんな疑問など捨て置くだけ。私とトリシュは「それでもお願いします!」と頭を下げてお願いをし、遅れてクラリスが「じゃあ私も。これ代金」と食べ掛けのバナナを差し出すと、「間接キスなど許さーん!」イリスが代わりにバナナを一気食いしました。
「いや、やっぱりやめよう。魂に干渉するのはさすがに危険が過ぎる。シャル、セレス。今からカートリッジを作るぞ」
提案したルシルさんが却下を下しましたが、それはイリス達の負担になるもの。私たちだけ甘えるわけにはいかない。だから「ルシルさん!」と改めて頭を下げる。
「ルシル、やってあげたら? 自分が役立たず、足手纏いみたいなことになるのって、結構つらいものでさ」
「それはそうかも知れないが・・・」
イリスからもフォローが入り、ルシルさんはしばらく悩んだ後に「判った。3人の意思も変わらないようだし」と言い、まず私とクラリスを横並びに立たせました。そしてアイリとの「ユニゾン・イン」を果たし、魔術師化します。
「背中に触れるぞ」
トンッと私の背中に触れるルシルさんは「胸部の痛みは覚悟しておいてくれ」と告げた後、ズンッと魔力を私たちの体内に打ち込みました。物理的な衝撃は無かったのですが、全身が押し潰されそうな衝撃が体内を駆け巡った。
「リンカーコアに神秘付加された魔力を打ち込んだ。さらに、我が手に携えしは確かなる幻想」
複製したものを扱う際の呪文を唱えたルシルさん。直後、ふわっと浮遊感が襲ってきて、眠りにつくような感じです。フッと閉じていたまぶたの裏まで光が差し込んだのが判り、少しずつまぶたを開けてみる。
「っ!?」
そこはフライハイト邸ではなく戦場でした。血に濡れた大地には夥しいほどの死体が無残に転がっています。その光景に思わず吐き気を催すけれど、臭いもないため実際に吐くことはなかった。音も何もないですが、目だけはしっかり機能しているおかげで、私がここに連れて来られた理由が判った。
「エメラルドグリーンの髪に桃色の瞳。私にそっくり・・
[8]
前話
[1]
次
[9]
前
最後
最初
[2]
次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]
違反報告を行う
[6]
しおりを挿む
しおりを解除
[7]
小説案内ページ
[0]
目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約
/
プライバシーポリシー
利用マニュアル
/
ヘルプ
/
ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ