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魔道戦記リリカルなのはANSUR〜Last codE〜
Epica39-A堕ちた騎士〜Schlagen Paladin〜
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ようでした。卿がパラディンと言っていることから、現拳闘騎士最強のファオストパラディンのガリホディンだと思う。
「・・・つまり言いかえれば、私を相手にするのにAMFもミサイルも必要ないと言うことですか?」
「そうは言ってないぞ。あのようなズルをせずに闘いを楽しみたい、というのが俺の信条だ。AMFで相手を弱らせ、ミサイルで注意を逸らす、などという姑息な手段は嫌いだ。だから提案されても断った」
そうでした。卿は・・・いえ、卿だけでなく古参のパラディンはみな、騎士であることを誇りとしていました。愚直なまでに、竹を割ったような、一本槍な性格。だからこそ私たち下の騎士は、あなた達に憧れていた。黙っていた私を見て、卿が「信じられんか?」と聞いてきました。
「いいえ。それでこそ挑み甲斐があるというものです!」
“ジークファーネ”を振り回した後、地面に石突きを突き立てて「シュラーゲンファーネ」もう一度幕を竿全体に巻き付けての完全打撃仕様と成す。
「
橙石楠花騎士隊
(
オランジェ・ロドデンドロン
)
所属、アンジェリエ・グリート・アルファリオ」
「っ! ほっほっほ!
銀薔薇騎士隊
(
ズィルバーン・ローゼ
)
所属、
打撃騎士
(
シュラーゲンパラディン
)
、 ラヴェイン・ビッケンバーグ」
「「いざ参る!」」
同時に地を蹴って突撃しつつ、デバイスを大きく振りかぶる。卿は左手だけで“アグリガット”を振るい、私は出来るだけ回避に注力しつつ「でぇい!」2m近い巨体のあらゆる箇所に打撃を加えていく。
「なるほど、確かに腕を上げたな! 俺の攻撃を完全に見切っている! 始めからこうして近接戦を仕掛ければ良かったろうに!」
その近接戦に持ち込めないほどにあなたの隙が無かっただけのこと。あぁ、もっと早く名乗りを上げての決闘に持ち込めていれば良かった。
「ええ! 日々、私より強い
騎士
(
しんゆう
)
たちと鍛錬を積んでおりますゆえ!」
オランジェ・ロドデンドロン内での模擬戦は、私だけでなく隊のみんなを強くしました。ルシルさんには本当に感謝を。彼が卿の戦闘を完全に模倣してくれたおかげで、こうして卿の攻撃をギリギリとは言え回避できている。
「おおおおおお!」
何度目かの脇腹への直撃。分厚い装甲に加え、付加されている防御魔力の影響で決定打にならない。避けられているのに、当てられているのに、まさかここまでビクともしないなんて。
「しかし惜しい! アンジェリエ嬢ちゃんも理解しているだろう! お前の魔力では、攻撃力では、俺の甲冑に傷を付けられない!」
振るわれる“アグリガット”を躱すことにも限界がいずれ来る。それまでに、どうしても防御膜くらいは破っておかないと勝てない。
「(ラヴェイン卿は防御に魔力を全振りしていますから、
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