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魔道戦記リリカルなのはANSUR〜Last codE〜
Epica39-A堕ちた騎士〜Schlagen Paladin〜
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†††Sideアンジェリエ†††

聖王教会と教会騎士団はやはり・・・最後の大隊と繋がっていた。その結論は前々より出されていたにも拘らず、心はズキズキとショックで痛む。そして今、私は・・・私たちオランジェ・ロドデンドロンは、私たちを殺害するべく投入された大隊の主力級との交戦に入っています。

「ほっほっほ! どうしたのだ、アンジェリエよ! 普段のお主なら余裕で捌けよう!」

「ぅく・・・!」

フレイル型アームドデバイス・“アグリガット”は、両刃や片刃の短剣、ドリル、斧刃、槍の穂先、杭、金槌等といった、斬撃と打撃と刺突が一度に行える武器が、直径60cmの鉄球に幾つも付いている。太いワイヤーと繋がるそんな鉄球を振り回しつつ、親しげに私の名前を呼ぶ仮面持ちを睨み付ける。

「どうして・・・何故あなたまで大隊に組しているのですか・・・!?」

高層ビルの屋上で対峙する獅子の仮面を被った男性を問い質す。彼は「ほっほっほ!」と聞き慣れた笑い声を上げるだけです。デバイスが“アグリガット”であり、魔力光も黄緑色で、何より口調も声も変えていません。もう正体を隠す気もないようです。

「なんで、だと?」

――城砦穿ち――

黄緑色の魔力を纏った鉄球がこちらへ向かって飛んで来きました。シールド、バリア、フィールド、結界等、防御系魔法を問答無用で穿つ必殺の一撃です。あれを防いではいけない。私は“ジークファーネ”の石突を床に勢いよく突きつつ、床を蹴って宙へと上がる。直後に鉄球は私の居た場所を通過していき、そして私は今だ伸び続けるワイヤーに降り立つ。

「おおおおおおおおおッ!」

ワイヤーの上を駆けながら、「シュラーゲンファーネ!」“ジークファーネ”の魔力幕を竿に巻き付けて、上段に振り上げる。

「シュテルケン・・・シュラァァァァァクッ!!」

ただ全力で、私の打撃攻撃の1つを繰り出した。振り下ろす“ジークファーネ”を、この方は上半身を反らしてからの「ふんっ!」魔力付加頭突きで迎撃しました。“ジークファーネ”を持つ両手が上に弾かれて、私自身もその場から跳び立って距離を取る中、すごい勢いで戻ってくる鉄球に注意しながら着地する。

「おーおー。仮面を付けていたのを忘れていた」

バキバキと仮面が砕けていき、目出し帽が顕になる。彼は「ええい、もうやめだ」と目出し帽を脱ぎ捨て、その素顔を晒しました。白髪交じりの黒髪はボサボサに乱れておりましたが、彼は“アグリガット”を床に突き立て、両手でかき上げてオールバックにしました。

「シュラーゲンパラディン、ラヴェイン・ビッケンバーグ卿・・・!」

VS・―・―・―・―・―・―・―・―・―・
其は誇りを捨て堕ちた打撃騎士ラヴェイン
・―・―・―・―・―・―・―・―・―・VS

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