暁 〜小説投稿サイト〜
魔法少女リリカルなのは〜無限の可能性〜
第7章:神界大戦
第202話「開戦」
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まま緋雪は男の顎を蹴り上げる。
 そのまま回転し、回し蹴りを横からお見舞いする。

「はぁっ!」

 吹き飛ぶ事も許さないように、緋雪は魔力弾で男を叩きつける。
 間髪入れずに間合いを詰め、大剣にしたシャルで斬り刻んだ。

「ッ―――!?」

 その瞬間、緋雪を倦怠感が襲う。
 間髪入れずに動いていた緋雪は、その倦怠感で体勢が崩れる。

「ひゃはあっ!」

「あぐっ……!?」

 その隙を、男は逃さない。
 流れる水のような連撃を緋雪に与え、下から氷の棘が貫いた。

「っつ……!」

 負けじと緋雪も魔力弾を男に仕向ける。
 しかし……。

「(消えた……僕の斬撃と同じか)」

 先程の優輝の斬撃と同じように、勢いを衰えさせるように消えた。

「くっ……!」

 氷の棘に串刺しにされては動けないため、緋雪はすぐさま破壊の瞳で棘を破壊する。
 同時に、水の激流が太い縄のように緋雪の胴を打ちのめした。

「ぐぅ……!?ぁあっ!」

   ―――“呪黒剣”

 吹き飛ばされながらも、緋雪は霊術を発動させる。

「げひゃっ!?」

 足元から黒い剣が生え、男は打ち上げられた。

「(剣なのに、刺さらない……!術式が形を保てていない……!?)」

「(倦怠感に加え、弱まる魔力弾、砲撃、霊術……)」

 緋雪も異常に気付き、優輝はその様子を眺めて分析を進める。

「(体が怠い……気合を、入れ直さないと……!)」

   ―――“剛力神輿”

 霊力を練り、さらに力を上げる。
 それを切欠に緋雪は自身に喝を入れ、男に突撃する。

「(さらに、速く……!)」

   ―――“速鳥”

 続けざまに速度も上げる。
 急激な速度の変化に、男は反応出来ず……

「ごはっ……!?」

「はぁっ!!」

 腹に強烈な膝蹴りが入る。
 間髪入れずに緋雪は叩きつけるように両拳を振り下ろす。

「フォイア!」

   ―――“Belagerung pfeil(ベラーゲルング・プファイル)

 叩き落した所へ、魔力弾と共に肉薄。
 さらに拳による連撃を加える。
 無防備な所へ攻撃するのなら、大剣よりも拳の方が連打が速い。

「ふっ!」

   ―――“Aufblitzen(アォフブリッツェン)

 一際強い一撃を叩き込み、緋雪は浮き上がる。
 そのままシャルを構え、強力な一閃を放つ。

「………?」

「ッ―――!?」

 一撃を放つ。その瞬間に、緋雪はその身に纏う魔力と霊力を霧散させる。
 大剣の魔力はもちろん、飛ぶ事さえせずに墜落するように落ち始めた。

「隙だらけだぁ!」

 そして、その緋
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