第7章:神界大戦
第202話「開戦」
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おいては、物理的ダメージはあってないようなものだ。
そのため、何度かダメージを受けた優輝達も既に全快している。
「その程度かぁ?そっちから来た割には、大した事ねぇなぁ?」
「っ……!」
「ただの挑発だ。緋雪」
ようやく口を開いた敵の神。
その挑発に、思わず言い返しそうになる緋雪だが、優輝が制する。
「くっひっひっひ……」
「………」
完全に正気のない目で、変な笑い声をあげる神。
その間に、優輝は緋雪と次の行動を考える。
「『奴の攻撃手段は圧縮した水の刃だった』」
「『じゃあ、能力は水に関するもの?』」
「『……いや……』」
見た目も青く、攻撃手段が水の刃。
一見すれば明らかに水に関する能力と思えるだろう。
しかし、優輝は引っかかるものがあり、緋雪の言葉に肯定しなかった。
「『さっきの斬撃が消された時。それと倦怠感。……この二つは水から繋げられない。……飽くまで水の刃は能力の派生による攻撃だろう』」
「『……じゃあ、相手の能力は……』」
もし水の刃だけであったら、優輝も水に関する能力だと予測していただろう。
しかし、それ以外の要素があったため、そうではないと考え直せた。
「『……幸い、一対一でも負けない程度の実力。緋雪、試せるか?』」
「『私で様子見、だね?……行けるよ』」
妹を使って敵の能力を分析する。
傍から見れば外道な戦法だが、実力を考えての行為なため、緋雪は反対しない。
優輝も、緋雪があっさり負けるとは思っていないからこそ、この指示を出した。
「……“霊魔、相乗”……!」
霊力と魔力を混ぜ合わせ、爆発的な身体強化を行う。
緋雪の霊魔相乗は、優輝よりも制御が甘かったが、修行を経た今なら10割も可能だ。
優輝も同じように、10割を負担なく扱えるようになっている。
「ひっひっひ……ひ?」
「ッ!」
力の高まりに気付いたのか、男も笑い声を一旦止める。
直後、緋雪が踏み込み……男の死角に転移した。
何てことはない。優輝が設置した転送陣から転移しただけだ。
「ふっ!」
一刀の下、男の首が斬り飛ばされる。
しかし、それでは死なない。倒せない。
何事もなかったかのように、首は元に戻る。
「ひゃはぁ!」
「はぁっ!」
振り返り、男は水の刃を飛ばす。
しかし、二度目……それも、身体強化をした緋雪には通じない。
魔力の籠った掌底を放ち、その衝撃波で相殺した。
水の刃は形さえ崩れてしまえば脅威ではない。故に、簡単に相殺出来た。
「っつぁっ!」
「ぐっ!?」
「せぇりゃっ!!」
至近距離で水の刃を相殺し、その
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