暁 〜小説投稿サイト〜
魔法少女リリカルなのは〜無限の可能性〜
第7章:神界大戦
第202話「開戦」
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 寸前、理力の放出で緋雪は怯み、その一撃を食らってしまう。
 だが、その上から全力で殴り飛ばした。

「っつぁっ!?」

 その瞬間、殴った緋雪の腕が斬り飛ばされた。
 一瞬見えたのは青い軌跡。目の前の神の基調としている色と同じ青い軌跡だった。

「ッ、ぁあああああっ!!」

   ―――“贄之焦熱地獄”

 それが何か確かめる前に、緋雪は反撃する。
 斬り飛ばされた腕を代償に、灼熱の炎を目の前に展開した。

「……ふっ!」

 優輝も援護として、矢や砲撃魔法を撃ち込む。
 だが、直後に気付く。

「(炎が弱まってる……?)」

「(しかも、どこか温度が……)」

 緋雪が繰り出した炎が弱まり、体感温度が下がっている事に。

「……ヒヒッ」

「っ!?」

 未だ残る炎の中から、笑い声が聞こえる。
 その瞬間、嫌な予感がした緋雪は避けようとして……

「っづ……!?」

 もう片方の腕も、斬り飛ばされた。

「ひゃは……!」

「これ、は……!」

 直後に優輝にも攻撃が仕掛けられる。
 僅かに見える青い軌跡。緋雪の腕を斬り飛ばしたものと同じと判断し、リヒトで弾く。

「(水の刃……!)」

 防御の最中、優輝は青い軌跡の正体を暴く。
 その正体は、水を圧縮した刃だった。

「(こいつの能力は、水に関する力か!)」

 しかし、種が分かればこの程度優輝に対処できない訳がない。
 最小限の動きで躱し、反撃の斬撃を飛ばす。

「……!」

「っ……?」

 だが、その魔力の斬撃は途中で勢いを衰えさせるように消えた。
 その様子を見て、優輝は違和感を覚える。

「がっ!?」

「隙あり……!」

 その最中に、腕を再生させた緋雪が背後から矢の攻撃を繰り出した。
 そのままシャルを杖の形態に戻し、魔力を纏わせて剣と成す。

「はぁっ!」

「せぁっ!」

 優輝が転移魔法を使い、上から斬撃を浴びせる。
 同時に緋雪も間合いを詰め、力強い連撃を浴びせた。

「っ……!」

「えっ……!?」

 その時、二人の体を異常な怠さが襲う。

「ひゃはぁっ!」

「ぐっ……!」

「ぅあっ……!」

 青い理力が衝撃波となり、優輝達を大きく吹き飛ばす。
 ダメージも大きいようで、体勢を立て直すのに少し時間が掛かった。

「……攻撃が通じないのならともかく、通じても倒せないというのは初めてだな」

「“想い”による戦闘……こっちのダメージも回復出来るのはいいけど……」

 優輝が転移で緋雪の傍に降り立つ。
 緋雪は敵の男から目を離さずに、ダメージの回復を行う。
 “想い”が重要となる神界に
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