第7章:神界大戦
第202話「開戦」
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ておきたい。さっきの言い分だと、何かしらの能力があるみたいだが……今ここで説明出来るか?」
「……手短になりますが……。私は、姉妹でセットの神です。妹の私は“守護される妹”の性質を持っています。……今は、その応用で敵の手が及ばないようにしています」
「なるほど。確かに戦いには向いていないな」
優輝がふと気になったソレラの能力を尋ねる。
“守護される妹”の性質。その力は、自身を守る力に適している訳ではない。
飽くまで“守られる”性質だ。守る存在がいなければ成り立たない。
故に、能力を応用した所で、ソレラの力では大した事は出来ない。
……この場に、彼女を守る存在がいてこそ、その力は真価を発揮する。
「敵の強さは分かるか?」
「いえ……ただ、接近しているのは私達の動きに気付いた極一部の先兵のみです。とんでもなく強い、と言う事はないでしょう」
その言葉を聞いて、何人かは不安に駆られる。
それは、未知数と同義だからだ。
「…………」
……そして、それはソレラも同じだ。
先程自分で言ったように、ソレラは戦いに向いていない。
それは能力だけでなく性格そのもの含む。
“守られる妹”と言う性質がある限り、ソレラは戦いに恐怖や怯えを抱く。
その不安の大きさは、優輝達のものよりも遥かに大きい。
「っ……!」
しかし、それでも彼女は覚悟する。
神界の神故に。怯えて守られてばかりではいられないと。
「来ます!」
その瞬間、何かが割れるような音と共に、数人の人影が現れた。
三者三様の衣装を纏っているが、その誰もが異様な雰囲気を出していた。
「気を付けてください!洗脳されている状態は、正気ではありません!そして、心してかかってください。決して、一筋縄ではいきません!」
「ッ……!」
ソレラの言葉を皮切りに、戦闘が始まった。
初手で動いたのは優輝ととこよとサーラ。
神界に来たメンバーの中で、特に戦闘に優れた三人だ。
数瞬遅れて、現れた神達が動く素振りを見せ、続くように司達も行動を開始した。
「シッ……!」
「はっ!」
「せぁっ!」
敵の数は五人。内、それぞれ一人に的を絞り、攻撃を仕掛ける。
優輝は転移で背後に回り込み、とこよとサーラはそれぞれ霊術と魔法で身体強化をし、一気に懐に入り込んで武器を振るった。
「がっ……!?」
「ぐっ……!」
「ッ……!」
優輝、とこよの攻撃は当たり、サーラの攻撃は防がれた。
優輝は感情がない故の合理的思考による出が早い攻撃だったため。
とこよは反応されても防御前に攻撃を届かせていた。
唯一、サーラは敵の強さが他二人の相手よりも強かったため
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