第7章:神界大戦
第202話「開戦」
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神界に干渉出来るようになったとはいえ、神界での法則を理解出来た訳ではない。
そもそも、神界に法則らしき法則はない。
そして、その事は優輝達は知らず、祈梨達も説明していない。
「神界での戦いは、所謂“想い”の戦いと、既に説明は受けていますよね?……言っていませんでしたが、それは同時に自身の“領域”をぶつけ合う戦いでもあります」
「……それは、どういう……?」
ソレラの案内の下、優輝達は神界を進む。
既に、少ししか歩いていないものの祈梨と残った者達は見えない。
距離の概念がないために、視界の距離も関係ないのだ。
そんな時、ふとソレラが言っていなかった事を説明する。
司は一瞬どういう事か理解できずに聞き返す。
「……えっと、例えるのなら、子供の意地の張り合いでしょうか?」
「……?」
良い例えが見つからないのか、ソレラは歯切れを悪くする。
その言葉に、奏は首を傾げる。
「……要するに、自分の方が上だと主張する訳か」
「似たようなものです。子供の時、友人とのふざけ合いでそう言った経験はないでしょうか?神界では、それが罷り通るのです」
小学生低学年程の頃であれば、大体の人はやった事があるかもしれない。
特撮やアニメに憧れて、“凄いビーム”や“パンチ”を繰り出す遊びを。
そして、その相手もそれを防ぐ“バリア”を繰り出す。
すると攻撃をした方は、今度はその“バリア”を破る攻撃を繰り出す。
相手はその攻撃すらも防ぐ……と、後は無限ループに陥る。
そんな、ふざけ合う遊びのような事が、強いて表現した際の“神界の法則”だ。
「……よく分からないなぁ……」
「そうだね……」
「うーん……」
「……あー、そっか。なのはちゃん達にはそんな経験なかったね……」
しかし、その事が理解出来たのは奏以外の転生者を中心とした何人かのみだ。
とこよや紫陽のような昔の人はもちろん、クロノ達も文化が違い、なのは達もそう言った行為をする無邪気な子供が通う学校ではなかったため、想像が出来なかった。
「……戦うのが最も分かりやすいと思います」
「ふむ……」
ソレラが視線をどこかに向ける。優輝やとこよも同じく視線を向けた。
そこには、感じられるようになった理力があった。
……神界の神が、近くにいるのだ。
「こちらからの干渉に気付き、何人かが接近しています。今は私の力で時間を稼いでいますが……元々、戦いには向いていない力です。長く保ちません」
「ッ………!」
もうすぐ接敵する。
その事に全員が警戒態勢に入る。
「……一つ、聞い
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