第五章
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「是非」
「ではオリハルコンの調達は」
今度は黒麒麟が魯に言ってきた。
「私がです」
「太宰に話してか」
「はい、副宰相殿に」
十星連合の内政全般を統括する彼にというのだ。
「そうしてです」
「オリハルコン貰ってくるか」
「そうしてきますので、では」
「今からやな」
「すぐに都に行きます」
日本のそこにというのだ、太宰がいて連合全体の政務を常に執っている。多くの星の者達が神託に出ていても連合が動いているのは彼が都にいて連合全体の政を見ているからだ。
「そのうえで」
「頼むで、事情も話してな」
「ここの強酸を完全に塞ぐ形と大きさで」
「オリハルコン貰おな、となると」
ここでさらに言った魯だった。
「おいらも行くわ」
「主殿もですか」
「そや」
まさにと言うのだった。
「今からな」
「それでは」
「行くで」
こう言ってだ、そしてだった。
魯は郭にこの場を任せて黒麒麟に乗ってだった。彼の瞬間移動の力でまさに一瞬で都にまで行って。
太宰に黒麒麟と共に事情を細かく話した、すると太宰は事情を完全に理解してすぐにオリハルコンを用意させた。
魯はそのオリハルコンですぐに強酸が湖に入る入り口を塞いでだった、それから洞窟にあった強酸を見てだった。
ふとだ、知恵を働かせて言った。
「そや、酸性は中和出来たな」
「ああ、起きた世界の知識だね」
「そや、アルカリ性でな」
「そうそう、強い酸性だとね」
強酸のそれはとだ、郭も述べた。
「中和出来るからね」
「そやろ、それでな」
「ここはだね」
「その強酸をな」
それをというのだ。
「強いアルカリ性のものをよおさん入れてな」
「酸性雨で駄目になった湖に石灰入れるのと一緒だね」
「それや、それをやるんや」
「ここでもだね」
「そや、そのうえでな」
「湖の強酸を消すんだね」
「そうしよな、もう石灰をどんだけ入れても」
そうもしてというのだ。
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