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レーヴァティン
第百話 北部統一その六

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「そしてナポリの方はだ」
「南で一番でかい街だよな」
「そうだ、あの辺りは王国が治めている」
「その国が一番の敵か」
「そうなっている、だからな」
「王国とどう戦って勝つか」
「それが問題になる」
 正の言葉は鋭いものだった。
「南はな」
「それで島もか」
「特にシチリアだ」
「あの島か、じゃあ地図を観てな」
「戦略を練っていくな」
「そうするな、じゃあ地図開くな」
 こう言って久志は今度はだった。
 半島とその近辺の地図を開いた、そうしてそのうえで半島全体を見つつそのうえで仲間達に言うのだった。
「俺達ヴェネツィアやジェノヴァの湖軍も手に入れたからな」
「だからか」
「ああ、そっちも使ってな」
 そしてというのだ。
「湖からも攻めていくか」
「使えるものは何でも使えってな」
 その湖軍を率いる芳直も言ってきた。
「そう言うからな」
「そうだよ、だからな」
「湖軍も使ってか」
「島とかも占領していってな」
「それでナポリの方の王国もか」
「倒すか」
 こう言うのだった。
「必要なら湖からも攻めてな」
「そうか、わかった」
「一番いいのはローマから主力が攻めてな」
 そしてというのだ。
「島伝いに半島の南の端からな」
「上陸してか」
「そしてな」
 そのうえでというのだ。
「王国を挟み撃ちにするか」
「大掛かりな戦略だな」
「敵の意表を衝いてしかもな」
 そのうえでというのだ。
「困る様なな」
「そんな戦略がいいからか」
「だからな」
 それでというのだ。
「こうも考えてるんだよ」
「そうか、じゃあそうした戦略もな」
「考えていくか」
「今後の展開次第でな」
「じゃあ湖軍を動かす用意はしておくな」
「頼むな、後な」
「それとか」
「もう一つあるな」
 それは何かもだ、久志は話した。
「南も使者を送っていくか」
「ほなお金もやな」
「ふんだんに使うぜ」
 久志は自分に聞いてきた美奈代に笑って言葉を返した。
「戦をするより買収の方が安上がりだしな」
「それはほんまやな」
「だからな」
 それでというのだ。
「ここはな」
「金を使ってやな」
「そしてな」
 そのうえでというのだ。
「街や村を一つ一つ手中に収めていこうな」
「そこは北と一緒やな」
「こう言ったら下衆かも知れないけれど金でことが済むならな」
 それでというのだ。
「こんなにいいことはないからな」
「そやからやな」
「それでな」
 実にというのだ。
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