猫娘と最終章:さらに向こうへ
NO.111 家庭訪問
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「…………やっぱり、嫌です。だって、あなたは出久の生きがいなんですよ?
決して雄英が嫌いなわけではありません。
出久に……ただひたすらに幸せになってもらいたいだけなんです。
ですから……命に代えないで、ちゃんと生きて守り育ててください……。それを、約束してくれるのなら、私も折れましょう……」
「お母さん……!」
「必ず……必ず約束いたします!!」
「出久も……分かっているね?」
「うん! もう心配させないよ!」
引子は吐き出したい思いがまだたくさんあったが、それを敢えて胸にしまって出久を送り出すことを決めた。
その決断が実に尊いものであっても、言葉にしてしまったら出久の将来を狭めてしまいかねないから……。
…………そしてまだ外出が許可されていないので玄関先で、
「いい、お母さんを持ったな……」
「はい……」
「お師匠……どことなく、私の先代に似ているよ……」
「お母さんが……?」
「うん。髪型とか……」
「髪ですかぁ……」
「強い人って事さ!」
と、話している中で、
「それと、緑谷ガール」
「はい」
「色々と落ち着いたら爆豪少年達……ワン・フォー・オールの事情を知っているもの達と私のもとに来なさい。知ってしまった以上は話さないといけないからね」
「わかりました」
「それじゃ、また雄英高校で待っているよ」
「はい!」
二人は雄英での再会を誓ってその場で別れたのであった。
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