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翠碧色の虹
随筆四十八:隠れたおしゃれって?
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夜「あら♪ 今日はとてもあっさりとされてますね♪」
心桜「そうですか? いつも、あっさり、さっぱりだと思ってますけど?」
七夏「えっと、ペンネームお菓子な人さん・・・」
心桜「ちょっ! つっちゃー! いきなり手紙を読まないで!」
七夏「そろそろ、読んだ方がいいかなって☆」
心桜「おっ! つっちゃー頑張ってるだけじゃなく、尺も意識してたんだ!」
七夏「はい☆」
心桜「んじゃ、そのままお願いします!」
七夏「ペンネーム、お菓子な人さん・・・『ココナッツさん! こんにちは! 私にはこんな友達が居るのですけど・・・部屋に招くと、置いてあったお菓子を見て「これ開けていい?」って訊いてきたから、ひとつくらいならいいかと思って「いいよ」って話したら、そいつはそのお菓子を全部食べ尽くした。ここまでならまだ許せたんだけど、そいつはそれを3回繰り返して、部屋にあったお菓子を全部食べ尽くした。これってど−−−」
心桜「厚かましいっ!」
七夏「ひゃっ☆」
笹夜「こ、心桜さん! まだ七夏ちゃんがお手紙を−−−」
心桜「分かってます! けど、これはどうよっ!」
七夏「えっと、これってどう思いますか?」
心桜「だから厚かましいっ!」
七夏「ひゃっ☆」
心桜「なんだよ! ソイツ!」
笹夜「でも、そのお友達さんが、そのようなお方だと分かっておられるのなら、対処法もあったはずです」
心桜「いやいやいや、笹夜先輩! この場合は明らかに、お菓子な人さんのお友達がおかしい・・・っていうか、そんなヤツ、あたしなら友達認定しない! おかしいのはソイツだ!」
七夏「この日がそうだっただけって言う事は・・・」
心桜「だったら、こんな内容のお手紙にはならないでしょ!?」
七夏「お菓子な人さんは『お友達』って話されてます☆」
心桜「どう思いますか? って訊いてこられているから、友達と思えなくなっているって所じゃない?」
笹夜「確かに、心桜さんのお話しが近いかしら?」
心桜「近いと言うよりも、くっ付いてます!」
笹夜「お手紙の主さんは、まだ迷いがあるようですから・・・」
心桜「何を迷う必要があるのですか!? 迷っている間に、お菓子はどんどん無くなってゆくのです! 今すぐブロックせねばっ!」
七夏「えっと・・・お菓子を置いてなかったら、特に何も問題はなく、お菓子をほしいと話してはこないそうです」
心桜「あっ・・・続きあったんだ?」
笹夜「心桜さんが、割り込まれたのでは?」
心桜「はは・・・すみません」
七夏「お菓子を置いていなかったら問題ない?」
笹夜「対処法としては有効ですけど、どうやら、お手紙の主さんの心はとう単純な事ではないようですね」
心桜「ん!? あげても良い分だけのお菓子を置いとけばいいんじゃない?」
笹夜「そうではなくて・・・」

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