暁 〜小説投稿サイト〜
ロックマンX〜Vermilion Warrior〜
第117話:RUIN STAGE W
[1/11]
[8]
前話
[1]
次
最後
[2]
次話
オメガを何とか撃破したエックスとゼロは壁に背を預けながら荒い息を吐いていた。
「な、何とか勝てたな…」
「ああ、だが正直この結果は情けないな。いくらシグマ以上の怪物とは言え、本命の前にお前はファルコンアーマーとガイアアーマーを失って、俺はシールドとロッドを失った…」
勝利と引き換えに失った物は決して安くない。
ダメージやエネルギーは回復させてもらえるが、流石に破壊されたアーマーや武器までは直してはもらえないようだ。
「(…この回復がなければこのオメガとの戦いで死んでるんだろうな…)」
エックスは苦笑しながら治癒されている体を見つめる。
ルインの気まぐれなのかは分からないが、この回復があったからこそオメガを倒せたと言っても過言ではない。
「(ルインはオメガを自分の分身と言っていたな…つまりルインはオメガよりも強いと言うことか…一度ハンターベースに戻ると言う手もあるが、そうすればルインは何をするか分からん)」
つまりこのまま進むしかないわけだ。
しかしエックスはアルティメットアーマーが残っているし、ゼロはセイバーとバスターショットが残っているので戦闘の支障はあまりないだろう。
「行こうゼロ。ルインを助けるために」
「ああ、そして何度も勝手なことをしたことをきつく説教してやらないとな」
「…………」
「何だエックス?」
ゼロの言葉に思わず苦笑してしまったエックスは悪くないはずだ。
何せゼロはハンターの中では独断行動がかなり多い方で逆にルインは余程のことがない限り独断行動は極力控えている方なのだ。
「何でもないよ。さあ、行こうゼロ」
「…釈然としないが…そうだな」
回復を終えたエックス達は次のステージに向かい、襲い掛かるイレギュラーの攻撃を跳ね除けながら前進していく。
消える足場をゼロは空円舞を使って移動し、エックスはアルティメットアーマーによるブースター飛行で向こう岸に到着して奥へ向かう。
「ゼロ……感じるか?」
「ああ、オメガよりも凄まじい…当たって欲しくない予想だけは当たりやがる…」
苦々しげに呟くゼロにエックスと思わず拳を握り締めた。
正直オメガの強さも桁外れだったが、ルインから感じるエネルギー反応や威圧感はそれを凌駕している。
それでも退くことは出来ない。
ここで退いたら入り口付近のトラップにやられそうになった時、残りの意識を使って自分達を助けてくれた自分達が知るルインに申し訳ない。
深呼吸をして奥に進むと、見覚えのあるカプセルなどのホログラムがある部屋にルインが佇んでいた。
「良く来たなエックス、ゼロ」
「ルイン……君を連れ戻しに来た。」
「イレギュラーの人格にはさっさと消えて
[8]
前話
[1]
次
最後
[2]
次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]
違反報告を行う
[6]
しおりを挿む
しおりを解除
[7]
小説案内ページ
[0]
目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約
/
プライバシーポリシー
利用マニュアル
/
ヘルプ
/
ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ