暁 〜小説投稿サイト〜
ロックマンX〜Vermilion Warrior〜
第117話:RUIN STAGE W
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を見たワイリーが驚愕で目を見開く。

『な…まさか、この短時間で…ゼ、ゼロの性能を上回ったとでも言うのか…!?』

『やはり今の彼女にも搭載されておったか、自己進化システム・ラーニングシステムが!!』

それを聞いたワイリーが目を更に見開いた。

『ラーニングシステムじゃと!?あの進化速度…現在世に出ている粗悪品とは比べ物にならん…伊達にわしの息子の名を騙ってはいないと言うことか…ならばゼロ!!お前もラーニングシステムの稼働率を限界まで上げるんじゃ!!そうすればあのような小娘に…』

『止めるんじゃワイリー!!ルイン相手にそれは悪手じゃ!!』

『黙れライト!!わしの最高傑作、ゼロは無敵じゃ!!』

ゼロのヘッドパーツのクリスタル部分に“W”の文字が浮かび上がる。

「ふん、ラーニングシステム…追い詰められてようやく本気か…まあいい、掛かって来い。私を楽しませるために精々足掻くんだな!!」

挑発するように指を動かしながら言うルインにゼロは歯噛みした。

「俺を挑発したことを後悔するなよ!!」

再び真月輪と電刃零を繰り出すゼロに対してルインも余裕の笑みを浮かべながらダブルチャージウェーブを繰り出した。

今度は力負けしたのはゼロの方だった。

「なっ!?」

「どうしたゼロ?さっきまでの余裕はどこに消えたんだ?これならまだ仮の人格との戦いの方が楽しかったな」

「黙れ!!」

2人は再び肉弾戦を開始する。

ゼロとルインの拳と蹴りがぶつかり合い、衝撃を撒き散らす。

ラーニングシステムでゼロはルインの動きを学習し、性能を高めていくが…。

「残念だったな、進化の速度は私の方がお前より上のようだ」

「うぐっ!!ぐあっ!!」

しかしルインの成長速度はゼロを上回り、ゼロに拳のラッシュを叩き込み、側頭部に回し蹴りを繰り出して吹き飛ばした。

それを見ていたワイリーは目を見開くしかなかった。

『ば、馬鹿な…確かにゼロはラーニングシステムの稼働率を最大まで上げているというのに…』

『当然じゃよ、謂わばルインはエックスとゼロの力を持っているような存在なんじゃからな』

『エックスとゼロの力を…じゃと?』

ライト博士の言葉に怪訝そうに見遣るワイリーにライト博士はルインの細かい事情を省いて説明する。

『ワイリーよ、わしがエックスに人と同じように悩む機能と完全な人の心を与えたことでエックスに成長する力を与えたのは知っておるな?』

『当然じゃ、かつてはダブルギアシステムの搭載も視野に入れていたが、エックスのその未知数の成長の対抗策のために確実性を求めてゼロに自己進化システムのラーニングシステムを搭載したんじゃからな』

『もし、ルインにもエックスと同
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