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ロックマンX〜Vermilion Warrior〜
第117話:RUIN STAGE W
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に気付いた。
「(これは…ルインのエネルギー反応が…減るどころか増している…?)」
普通なら有り得ない話だ。
ルインは普通なら何度も死んでいるような攻撃をその身に受けていると言うのに減るどころか増しているのだ。
そして離れた場所でこの戦いを見る存在はゼロの戦いぶりに興奮していた。
『ぬははははは!!!良いぞ!!良いぞゼロ!!さっさとその訳の分からん小娘など片付けてしまえい!!そしてそこのロックマンの後継機を破壊し、わしの偉大さを世界に知らしめるのじゃ!!!』
『ワイリーよ』
『ぬう!?貴様は…ライトか!?』
『久しぶり…と言うべきかのう?まさかサーゲスだけでなくわしのようなプログラム体にもなっておるとはな』
ライト博士の登場にワイリーは一瞬目を見開くが、すぐに嘲笑を浮かべた。
『久しぶりじゃなライトよ。まさか息子の最期を見守りにでも来たか?』
『………ワイリーよ、覚醒し、本来の性能を引き出したゼロはルインに勝てると思うかね?』
その問いに答えずに険しい表情でゼロとルインの戦いを見つめるライト博士は隣のワイリーに問い掛ける。
『?』
一瞬ライト博士の言葉の意味が分からず、目を見開くワイリーだったが、次の瞬間には大笑した。
『ふはははははは!!ライトよ、あれを見てどちらが優勢なのか分からんのか!?あのルインとか言うゼロを騙る小娘など全く相手になっとらんわい!!』
ワイリーの言葉通り、ルインはゼロの攻撃を受け続けているがライト博士の表情は険しいままだ。
「これで終わりだ!!」
ふらついているルインに真・滅閃光のエネルギーを纏わせた拳をルインの顔面に向けて振るうが、ルインのヘッドパーツのクリスタル部分に“Ω”の文字が浮かび、口の端を歪ませてそれを容易く片手で受け止めてしまった。
「何…!?」
『な、何じゃとおっ!?』
目を見開くゼロとワイリー。
ライト博士は嫌な予感が的中してしまったと冷や汗をかいてしまう。
「これだけか?」
「何…!?」
「これだけかと聞いているんだが?この言葉の意味が分からないのなら…覚醒したのは良いが、知能は仮の人格の方よりも下回ってしまったんじゃないのか?」
嘲笑と共に叩き付けられた言葉にゼロは屈辱に顔を歪めると更に拳にエネルギーを収束させた。
「これを防いだ程度で調子に乗るな!!」
「ハッ」
今度こそルインの頭蓋を砕こうと殴り掛かるゼロだが、彼女は屈んでかわし、裂光覇のエネルギーを収束させた拳をゼロの腹部にめり込ませた。
「ごはあっ!?」
「ダブルアースクラッシュ!!」
アースクラッシュのエネルギーを込めた両拳をゼロに叩き付けて吹き飛ばす。
それ
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