暁 〜小説投稿サイト〜
ロックマンX〜Vermilion Warrior〜
第117話:RUIN STAGE W
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浮かんでいたのだあった。
『ごめん…ごめ…んな…さ…い…ゼロ』
「(っ!!?)」
電子頭脳に響いた声に気を取られて額にチャージナックルを受けて吹き飛ばされてしまう。
そしてヘッドパーツのクリスタル部分が破壊されてしまい、床に仰向けになって倒れた。
『ぬうう…ゼ、ゼロ…!!』
『今の声…彼女の…』
ゼロがやられたことにワイリーは膝をつき、ライトは自身にも聞こえた彼女の声に目を見開いた。
「ゼロ!!」
ここでようやくエックスがゼロに駆け寄り、何度か揺さぶるとゼロはゆっくりと目を開いた。
「…エックス」
「ゼロ、大丈夫か?」
「………ああ、全く…後輩に何度も助けられるとは先輩として本当に情けないな…またあいつに無理をさせてしまった…」
微笑みながらエックスに答えたゼロの目の色は禍々しい紅から澄んだ蒼に戻っていた。
『な、何じゃとおっ!?何故仮の人格が表面化して…』
『彼女のロボット破壊プログラムじゃな、あの時ルインは僅かだけ意識を取り戻し、自身のロボット破壊プログラムでゼロのロボット破壊プログラムとそれによって誕生した狂暴な人格を破壊したんじゃろう』
『な…何…?』
『わしは正直、お主やあの方が仮の人格と呼ぶゼロの方が本来のゼロの人格なのではないかと思っておった。そして本来の人格と呼ばれたゼロはロボット破壊プログラムによって歪んでしまった人格じゃと。何せゼロのあの真っ直ぐな心根、何があろうと自身の信じる道を突き進もうとする姿が若い頃のお主にそっくりじゃったのもあるがな。』
『……………』
『エックス、ゼロ…諦めるでないぞ……彼女もまた戦っておるのじゃからな』
立ち上がり、ルインと対峙するエックスとゼロを見つめながらライト博士は呟いたのであった。
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