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ロックマンX〜Vermilion Warrior〜
第117話:RUIN STAGE W
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もらってな」
「ふふふ、少し前まで腑抜けていた奴が良く言う…だが、シグマとオメガとの戦いを潜り抜けたことでお前達は確かに強くなった。これなら私も本気を出して良さそうだ。知っての通りこの空間は私がウィルスの具現化能力を使って創り出した。その気になればオメガを復活させることも容易い…が」
ホルスターからアルティメットセイバーを抜き放ち、光刃を発現させる。
「それでは何の意味もない。自分の手でエックスを破壊しなければ本当の意味で使命を達成したことにはならんし、それにもう1人のゼロをこの手で破壊出来る千載一遇のチャンスを逃すような馬鹿はしない」
「そうか、やはり俺と言うべきか。理解したくないが、俺もお前の立場ならそんな馬鹿はやらん」
何となくだが、ルインの思考を理解出来るゼロ。
自分もまた何かの目的を達成するなら自分の手でカタを着けたいと思うからだ。
「………君を倒して…俺達の知るルインを取り戻す!!プラズマチャージショット!!」
「アースクラッシュ!!」
エックスの放ったプラズマチャージショットをアースクラッシュで相殺し、セイバーを構えてゼロに突進する。
「はあっ!!」
油断なくセイバーを構えていたゼロはルインにセイバーを振るって彼女のセイバーを受け止める。
「ほう、以前より遥かに重みがある。どうやら吹っ切れたようだな、剣に迷いがない」
「イレギュラーに褒められても嬉しくも何ともない…なっ!!」
強引にルインを弾き飛ばすと、トライサンダーをセイバーに纏わせる。
「電刃!!」
「おっと!!」
ギリギリでゼロの跳躍斬りと電撃をかわし、ルインは上空のゼロにバスターショットを向けた。
「隙だらけだぞゼロ!!」
「貴様がな!!」
「何…?むっ!?」
ゼロの言葉に目を見開くルインだが、その理由を即座に理解した。
いつの間にかエックスがルインの懐に入り、バスターブレードを構えていた。
「チャージブレード!!」
「チッ!!」
チャージブレードをセイバーで受け止めるルインだが、ゼロは炎を纏わせたセイバーを下に構えて落下してくる。
「断地炎!!」
「っ!!」
彼女のボディが灼熱の業火に焼かれるが、しかしルインは呻くこともせずにエックスを弾き飛ばしてゼロにショットの連射をしてゼロとの距離を離す。
「……良いぞ、シグマとオメガとの戦いを経て貴様らは予想以上に私の力に限りなく近付いた。やはり戦いはレベルがある程度近い相手でないと面白くない。そうは思わないかエックス?」
「俺はそんなことはどうでもいい。君の中で眠るルインの意識を起こして彼女を取り戻す。ただそれだけだ」
「やれやれ、付き合いの悪い堅物め」
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