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ロックマンX〜Vermilion Warrior〜
第116話:RUIN STAGE V
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エックスとゼロは迫り来る小型メカニロイドを蹴散らしながら、リフトの足場を飛び移りながら移動している。

リフトは主にゼロが使っており、エックスはファルコンアーマーに換装してフリームーブで移動している。

「何なんだこれは…」

このステージに入った途端に頭痛に似たような物が襲い掛かり、ゼロは苛立ちが込み上げる。

何とかリフトから跳躍し、床に着地すると脳裏に映像が浮かんだ。

まるで走馬灯のようだ。

脳裏を流れていく何かの映像に時折ノイズが混ざる。

紅と金色が見えた…あれは昔の自分だ。

今のアーマーになる前のアーマーが見える。

無造作に伸ばされた両手が真っ赤に染まり、疑似血液の雫を落とす。

狂気に染まった青いアイカメラが見ているのは床に千切れたレプリロイドの腕と、内部骨格が剥き出しにされた残骸。

次の瞬間、映像が切り替わる。

次に見えたのは蒼いアーマーを纏った少年…見覚えのある少年、あれはエックス…いや、違う…よく似てはいるが違う。

エックスに似た少年が、黒いアーマーを纏い、どこか顔立ちがゼロに似ている少年と戦っているのが見えた。

「(俺は…あの黒いレプリロイドを知っている…)」

何時からかは分からない。

しかし何処かで、蒼いアーマーを纏う少年にしても何処かで見覚えがあるような気がした。

「ゼロ、どうしたんだ?」

「っ!!」

不思議そうに声をかけたエックスの声にゼロはハッとなって振り返る。

「どうしたんだ?疲れているなら少し休憩するか?」

「あ、いや…何か妙な映像がな…エックス、お前は何ともないのか?」

「映像?いや、俺は何ともないけど…」

疑問符を浮かべるエックスにゼロも腕を組んで唸るしかない。

『ゼロ…』

「Dr.ライト…」

「ライト博士!!」

突如現れたライト博士のカプセルに目を見開くエックスとゼロ。

『見たようだね、過去の記憶を…』

「過去の記憶…?」

『うむ、どうやらこの空間は様々な記憶が集まる場所のようじゃ…それは…わしが生きていた100年前の記憶も例外ではない。』

「あれは…100年前の記憶の映像だったのか……あの蒼いレプリロイドと黒いレプリロイドは一体……」

『あの子達は、レプリロイドではなくロボットじゃ…蒼いロボットがエックスの元となり兄とも呼べるロックマン…そして黒いロボット…フォルテは君の兄とも呼べる存在じゃ』

「兄…?」

「ゼロにも兄弟がいたんですね…」

『そうじゃよエックス。ワイリーは多くのロボットを造ってな。ゼロはエックス同様、最後のナンバーズ…つまり末弟であり、君の兄のフォルテは君の開発中で生まれた新しい技術を使った実験機じゃよ、構
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