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ロックマンX〜Vermilion Warrior〜
第116話:RUIN STAGE V
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想自体は君の方が先だったようじゃがな』
「………」
何だか実感が湧かないが、ライト博士が嘘を言うような人物ではないと分かっているため、ゼロは何も言えない。
「ライト博士、ゼロの製作者は…」
『うむ、アルバート・W・ワイリー…かつてのわしの友であり、ライバルだった男じゃよ。同時に世界を震撼させた悪の科学者であった。』
「世界を震撼させた悪の科学者…そいつが俺を造ったのか…」
『わしが君の正体に確信を持てたのは最近だがね。』
「……なら、俺は…」
俯くゼロにエックスとライト博士が口を開いた。
『ゼロよ、生みの親が誰であろうと君は君じゃ。親のしたことを君が悩む必要はない。ワイリーがしてきたことは全て君が造られる前のこと。もう既にワイリーは死んでしまい、ワイリーの死後から100年過ぎているのじゃからな』
「そうだよゼロ。誰に造られたってゼロはゼロだよ。俺にとって大切な親友、ルインにとっては頼りになる兄さん。みんなの大切な仲間さ…きっとみんなもそう言うと思うよ」
『その通りじゃ。君が繋いできた絆を信じなさい』
「…ありがとう…エックス……人間や泣く機能を備えたレプリロイドならこういう時、涙を流すんだろうな」
ゼロには泣く機能がないために、こういう時に感情を上手く表現出来ない。
「さあ、行こうゼロ。ルインの所に少しでも進まないと」
「ああ」
2人はライト博士に会釈すると、奥に向かっていく。
『ワイリーよ…ゼロをそろそろ解放してやったらどうなんじゃ…?』
誰もいない場所でライト博士の呟きが響いた。
そしてエックスとゼロがステージの奥に向かうと行き止まりとなる。
『良く来た。さあ、オメガ…お前の真の力を見せてやれ』
「グオオオオッ!!」
「先程と何も変わってないじゃないか。確かにエネルギー反応は増しているが、それだけでは今の俺達には勝てんぞ」
ゼロの言う通り、目の前に現れたオメガはエネルギー反応こそ増大しているが、見た目は全く変化していない。
オメガの攻撃手段は把握しているのでどれだけ強化しても簡単に負ける気はしない。
『慌てるなゼロ…これから見せてやろう。オメガの真骨頂を!!』
「グオオオオオオオオッ!!!!」
オメガが蒼と紅の輝きを放ち、部屋全体を照らす。
咄嗟にエックスとゼロは目を庇い、光が晴れると驚愕に目を見開いた。
愕然とするエックスとゼロの眼前に聳え立ったのは、この空間に入る前に見たファイナルシグマWすら凌駕する常識外れの体躯を持つ巨人の姿であった。
右肩はゼロを、左肩はエックスを彷彿とさせる頭部のような形状をしており、武装も右腕がセイバーで左腕がバスターと言う、正にゼロとエックスの特
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