ターン8 最速加速の大怪風
[8/23]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
動!私のエクストラデッキに表側の愛劇団が存在し、フィールドにセットされたこのカードが相手の効果によって破壊されたこの瞬間。私はデッキから可能な限りの魔界劇団を選択し、私のフィールドへと一斉登板いたします!魔王ビッグ・スターが手札へと戻ったことにより、私のメインモンスターゾーンの空きはなんとこの5枠全て。ここまで続いた長い長いプロローグもいよいよひと段落、まずは本演前の舞台挨拶と参りましょう。一斉に現れよ、私のモンスターたち!』」
スモークにまぎれ、煙の間を潜り抜けて5人もの演者がフィールドに飛び出し魔妖仙獣の2体と睨みあう。その体躯では1人1人は遥かに小さいが、合計すれば数では勝りその闘志も十分。
魔界劇団−デビル・ヒール 攻3000
魔界劇団−サッシー・ルーキー 守1000
魔界劇団−ビッグ・スター 攻2500
魔界劇団−プリティ・ヒロイン 攻1500
魔界劇団−ワイルド・ホープ 守1200
「『さすがに数が多いですからね、申し訳ありませんが1人1人の口上は割愛させていただきます。ともあれこの瞬間に特殊召喚に成功したデビル・ヒールの効果が発動、ヒールプレッシャー!相手モンスター1体を選択し、このターンの間だけその攻撃力を魔界劇団1体につき1000下降させます。私が選択するのは当然、魔妖仙獣 大刃禍是!』」
巨漢の演者が、今日だけですでに3度目となるヒールプレッシャーを挨拶代わりにその大きな手から放つ。しかし巨大な妖獣はさすがにそれだけで吹き飛ばされるようなことはなく、4本の足で踏ん張ってその衝撃に耐える。
魔妖仙獣 大刃禍是 攻3000→0
「だが俺も、独眼群主の効果。フィールドのカードが手札かデッキに戻る、そのとき1枚につき500妖仙獣パワーアップ!」
魔妖仙獣 独眼群主 攻2000→2500
魔妖仙獣 大刃禍是 攻0→0
「『全体強化……ですが大刃禍是の攻撃力は表記上0となっておりますが、ヒールプレッシャーによってダウンした数値は本来5000。たとえ500ポイントの強化が入ろうと、その攻撃力を再びプラスにするためにはあと1500ポイントほど足りませんね』」
「承知。ゆえにこのターン、大刃禍是はもう使わない。リリース、アドバンス召喚。妖仙獣……荒れ狂え、凶旋嵐!」
妖獣が再び竜巻と共に消え、その痕跡すらも残らないフィールドにひらひらと枯れ葉が舞い落ちる。どこからともなく無尽蔵に現れては落ちていく枯れ葉はみるみるうちにうずたかく積まれた山となり、その山を跳ね除けてボロボロの和装に首から下げた赤い数珠、そして幅広の湾曲した、異形の刀を持つ二足歩行の獣人が現れた。そして獣人がおもむろに首の数珠を取り外して地面に叩きつけると、地面に生じたひび割れから更なる
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2025 肥前のポチ