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魔法が使える世界の刑務所で脱獄とか、防げる訳ないじゃん。
第一部
第29話 新年魔法大会 【ショットダウン 其の五】
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崩壊した。
勿論、その流れで行ったら選手席だって、客席だって溶ける。客席に人が居なくて、映像があるだけだったから良かったもの、客が居たら間違えなく死んでいた。だけど、客は居ないし、それに琴葉ちゃんが客席とフィールドの間に膜を張っている。なので、席が溶ける事は無い。
追撃から逃れる為に、今度こそ上に飛ぶ。今回はもう跳躍する事は出来ない状態でのスタートだったので、仕方なく魔法を使って空に浮く。
僕は魔法による空中浮遊が嫌いだ。何故なら、同時に魔法を発動する事が出来る上限が決まっているため、出来るだけ枠を使いたく無いからだ。
魔法を同時発動出来る上限は人によって異なる。どれだけ鍛錬を積んだかによって、段々と増えていくからだ。一般では五が限界と知られている???が、大抵の人は同時発動は出来ない。
因みに僕は五だ。だが、この第一魔法刑務所にとっては五は通常レベル。さっき相手をしていた朱乃ちゃんは七、今相手をしている真冬くんは九。主任まで行くと、橙条主任、青藍主任が三十、神白主任が五十、琴葉が計測不能???琴葉が使えると宣言した全魔法を発動しても上限に達しなかったため???とまで跳ね上がってしまう。あの四人、特に琴葉は論外だから放っておいて、とにかく同時発動出来る魔法に上限がある。
僕は空中浮遊の魔法で一枠使うと、常に残り四枠の中で戦う必要が出て来る。拘束の為に使う糸は、糸の伸縮を操る魔法と、糸の強度、性質を固定する魔法と、ダメージを喰らった部分の修復をする魔法の、三種の魔法に因って成り立っている為、糸を使ってしまった場合、枠が一つしか残らなくなる。
枠の余りが一つしか無いと、その事を意識しながら戦わないといけないため判断が遅くなる、カウンターが出来なくなる等のデメリットがある。だから、出来るだけ枠は空けておきたいのだ。
現在使用している枠は一枠のみ。真冬くんに糸が通じない事は分かった。それに、僕より高い位置に居る他の副主任達が攻撃を仕掛けて来そうな気配は無い。糸の魔法を使う必要は無いため、残り四枠は自由に使える。
さて、どう戦おうか。
「真冬くん真冬くん。君の炎って、水とか風で消せる?」
「消せないよ。少なくとも、僕達レベルじゃね。黒華主任とか、青藍主任なら、一瞬で消しちゃうかもしれないけど」
「へぇ。つまり、琴葉レベルの魔法を使えばいい、と。了解」
僕は見たものを覚えるのが得意だ。だから勿論、琴葉の魔法だって、全部覚えている。ずっと喰らってきたから、加減して居ない時の威力だって分かる。
他人の魔法を再現する事は基本的に不可能である。魔法師によって魔法の性質や魔法発動時に出した力、イメージの力等が大きく異なるからである。
その中で、他人の魔
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