九話目
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まる。何故ナイトローグの力を使えるのか? 何故アナザーライダーを作り出せるのか? と。
「さて、ビルドのシステムを考えると万が一のことが有りますからね。アナザーリュウガ !」
ナイトローグが指示を出すとアナザーリュウガは廃工場の中の鏡へと走り出す。
「っ!? 待て!」
「そうはさせませんよ」
その行動の意味を理解していた四季はビルドドライバーを装着して、アナザーリュウガを止めようとするが、それを妨害するためにナイトローグは四季の足元へとトランスチームガンを撃つ。
「っ!?」
ナイトローグの思惑通り、足元への銃撃に四季は思わず足を止めてしまう。
「まずい!」
その一瞬の隙にナイトローグの指示に従ったアナザーリュウガは鏡へと飛び込む。いや、鏡を介して己のホームグラウンドであるミラーワールドへと姿を消していった。
「安心してください、彼もアナザーリュウガである内はミラーモンスターと同様にミラーワールドで無制限での活動は可能です」
匙が変身したアナザーリュウガもミラーワールドの性質で消滅することはないと告げるナイトローグ。
「さて、ぼくも貴方と敵対する理由はないので、この辺で退かせて貰いたいのですが」
「させると思うか?」
両手にラビットとタンクのフルボトルを持ってビルドに変身しようとする四季だが、ナイトローグはそんな彼に構わず言葉を続ける。
「ああ、実は彼は先ほどぼくが彼を誘き寄せる為の嘘で、はぐれ悪魔がいると推測して主人達に応援を頼んだ様子ですよ」
そう告げながら『くっくく』と笑いながら、
「中々自分の実力や能力を冷静に判断できているとは思いませんか? 先ずは味方からの応援を要請すると言う判断は」
「それで、ソーナ・シトリーとその眷属が来るから、悪魔側に接触したくないオレにとって、お前と戦ったら損だとでも言いたいのか?」
「そう言うことです。それに長々と話していたおかげで、既に時間切れの様子です」
ナイトローグと四季が言葉を交わしている間にシトリーの魔法陣が現れる。
「どうしますか?」
「良いだろう。次に会った時は容赦しない」
「賢明な判断に感謝します、天地四季さん」
名前まで知っている時点で本当に、ナイトローグは何者なのかと疑問に思う。間違いなく原典のナイトローグとは別の何者か。それだけは先ほどの接触で分かったが、情報はそれだけだ。
四季に背を向けて無防備に立ち去っていくナイトローグを一瞥すると、蜘蛛型監視メカを一つ魔法陣の近くに投げて四季もまた廃工場を後にする。
「匙!」
ソーナの声と共に、ナイトローグと四季の二人が去った後の廃工場にソーナとその眷属達が現れるが、そこには争った形
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