九話目
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の先君が無駄に削る事になる命を、ぼく達のために使ってもらいましょう」
そう呟いたナイトローグは手の中にある時計の様なもののスイッチを押す。
『リュウガ』
禍々しい声が時計から響くとナイトローグはそれを匙へと向かって落とす。
匙へと向かって落とされたそれは彼の中へと消えて行く。
「がぁ! ああああああああああああああああああああああああああああぁ!」
全身が何かに作り変えられる不快感に絶叫を上げる匙。
「オ、オレに何をした!?」
「喜びなさい。今日から君は紛い物の、仮面ライダーリュウガです」
匙の言葉を無視して嘲笑する様な口調でそう告げると、蹴り飛ばす様に匙の体を遠ざける。
「うわぁああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!」
絶叫と共に立ち上がった匙はその姿を黒い龍の意匠を持った怪人《アナザーライダーリュウガ》へとその姿を変えていた。
「まあ、所詮は紛い物、本物はおろか原典のアナザーリュウガ以下の性能しかないでしょうが、仮面ライダーリュウガも仮面ライダー龍騎もいないこの世界なら、その程度でも十分でしょうね」
(オ、オレに何をしやがった!?)
自由に動かせない怪物へと変わった体、その中で唯一自由になる意識の中でナイトローグへと絶叫する。
「さて、アナザーリュウガ、君にはぼくの手駒として動いてもらいます。彼らでも君は止められないと思いますが」
ナイトローグが言葉を続けようとした瞬間、シルクハットの様なマークが描かれた一枚の真っ赤なカードが投げつけられる。
「っ!?」
「そこまでだ!」
次の瞬間、ナイトローグの目の前でカードが爆発し赤い煙幕がナイトローグの視界を奪う。次の瞬間、赤い怪盗衣装に身を包んだ四季がナイトローグの前に現れる。
「まさか、本当にナイトローグがいるなんてな。しかも、ナイトローグがアナザーライダーまで作るなんて、予想外すぎるだろう」
内心で、そこはスマッシュにしとけと言うツッコミを入れながら正体隠蔽用の仮面の奥からナイトローグとアナザーリュウガ を睨みつける。
「此れは此れは、中々に奇術めいたアイテムを開発した様子ですね。それにしても、お早いお着きですね、快盗さん。それとも、仮面ライダーとお呼びした方が宜しいですか?」
「好きに呼べ。そんな事より、なんでお前はナイトローグの力を使って、アナザーライダーを作れる?」
目の前にいる相手は自分の同類なのかと言う疑問が沸く。だが、
「いえ、ぼくは貴方の同類では有りませんよ」
そんな四季の考えを読んだ様に、ナイトローグは四季の問いに返答してみせる。
だとしたら、余計に疑問は深
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