第八幕その五
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「私達がオズの国に入って何十年かした」
「その時だったね」
「だからね」
「ドロシー王女達はね」
「スカートの丈は長めなの」
「今の外の世界の娘達と違って」
「そうなのよ」
こう大尉にお話するドロシーでした、そのお話をしてから大尉に対してあらためてこんなことを言いました。
「ただ。ここでの気遣いは嬉しいわ」
「スカートのことで」
「やっぱりスカートの中はね」
「見られたくないよね」
「女の子ならね」
このことはどうしてもというのです。
「だからね」
「そうだよね」
「ナターシャも恵梨香もスカートの丈は短くないけれど」
ナターシャの黒いロリータファッションも恵梨香の可愛らしいピンクうハウス系を思わせるファッションもです。
「それでもね」
「こうしたことはだね」
「気遣ってくれたらね」
「嬉しいよね」
「とてもね」
「登る時はそうで」
大尉はドロシーにさらにお話しました。
「降りる時はね」
「女の子が先ね」
「そうしてね」
そのうえでというのです。
「進んでいこうね」
「わかったわ、それじゃあね」
「大尉は紳士だよね」
トトは大尉のこの性格について指摘しました。
「そうだよね」
「うん、大尉というと士官だね」
「士官だからだね」
「そう、だからね」
それでというのです。
「こうしたことにはね」
「気をつけているんだ」
「そう、士官ともなると」
本当にというのです。
「礼儀作法やエチケットはね」
「弁えていないといけないんだね」
「だからだよ」
「大尉も気をつけているんだ」
「そうなんだ」
実際にと答えた大尉でした。
「いつもね」
「だから紳士なんだね」
「そうなんだ、それじゃあね」
「うん、今からね」
「階段を昇って上に行こう」
男の子が先にと言ってです、大尉が最初に昇ってかかしと樵、ジャックが昇ってそれから神宝とジョージ、カルロス、そしてトトとなり。
ドロシーとナターシャ、恵梨香も昇りました。そうして上に進みましたが。
ドロシーは神宝達に言いました。
「とにかく高い場所だから」
「これからですね」
「どんどん昇っていくんですね」
「世界樹の中を」
「高い建物を昇るみたいに」
「そうしていくんですね」
「そうなの。雲に届く位だから」
そこまで高いからというのです。
「気長に昇っていくわよ」
「わかりました」
「そうさせてもらいます」
「先が長いということで」
「そのことを踏まえて」
「先に行かせてもらいます」
「そういうことでね」
行こうとです、こうお話してでした。
本当に一階一階という感じで、でした。皆は世界樹を昇っていきました。男の子が先に進みながらです。
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