第八幕その四
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「味が凄く違うっていうから」
「一枚でいいんだね」
「それで充分よ」
「その一枚が味を変えるんだね」
「だからね」
それでというのです。
「一枚だけ。貰うわ」
「わかったよ、じゃあ木の中の冒険も楽しんでね」
「そうさせてもらうわ」
ドロシーはクワガタに笑顔で応えました、そうしてです。
一行は虫達を笑顔でお別れをして先に進みました、するとあるお部屋の真ん中で上に向かう階段がありましたが。
その階段に行く時に大尉が神宝達に言いました。
「まずは男の子が登ってね」
「あれっ、女の子が最初じゃないんですか?」
「レディーファーストじゃないんですか?」
「違うんですか?」
「うん、本来はそうだけれど」
大尉は神宝とジョージ、カルロスにお話しました。
「こうした時はどちらかが先にってなるけれど」
「男の子が先ですか」
「先に行かないといけないんですか」
「そうなんですか」
「だって今ドロシー王女達はスカードだよ」
だからだというのです。
「それでなんだ」
「ああ、スカートだからですか」
「スカートの中を見ない様にしないとけないから」
「だからですか」
「その気遣いでね」
それでというのです。
「ここはね」
「簿記たちが最初に登って」
「最初から見ない様にする」
「そうした気遣いですね」
「だから僕達もだよ」
大尉達もというのです。
「男性だからね」
「そうした気遣いをしてですね」
「最初に登って」
「ドロシーさん達が安心して登れる様にするんですね」
「うん、まあ今のドロシー王女達は」
ナターシャと恵梨香もというのです。
「スカートは膝を覆う位の長さだから心配はあまりいらないけれど」
「そういえばオズの国のスカートって長めね」
「そうよね」
ナターシャと恵梨香は二人でお話しました。
「ミニスカートってあまりないわね」
「膝までの丈が殆どね」
「ええ、そこは外の世界と違うの」
ドロシーもこのことをお話します。
「スカートの丈は」
「そうですよね」
「言われてみますと」
「オズマなんかはね」
オズの国の国家元首である彼女はといいますと。
「いつも丈の長いスカードでしょ」
「言われてみますと」
「ドレスでもですね」
「ええ、それでね」
そのうえでというのです。
「私もね」
「絶対に膝まで覆うスカートですよね」
「いつもスカートですが」
「それが一番好きだから」
だからだというのです。
「いつもこの丈なの」
「宮殿だとドレスですし」
「ドロシーさんも基本長めですね」
「トロット王女やベッツイ王女もなんだよね」
大尉がまた言ってきました。
「皆スカートの丈が長い時にオズの国に来たしね」
「そう、スカートの丈
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