暁 〜小説投稿サイト〜
英雄伝説〜灰の軌跡〜 閃V篇
外伝〜灰色の騎士と盤上の指し手の覚悟〜 後篇
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ンに向けた。
「ハハ…………その日が来ることを期待して待たせてもらうよ。」
ミュゼの宣言と動作に一瞬目を丸くして呆けていたリィンだったがすぐに苦笑しながらミュゼを見つめた。
「はい♪―――という訳で、私の教官への想いをもっと知って頂くためにも次の”愛の営み”はいつにいたしましょうか♪」
リィンの言葉に嬉しそうな表情で頷いたミュゼは妖艶な笑みを浮かべてリィンと腕を組んでわざとらしく自分の胸をリィンの腕に押し付けていた。

「調子に乗るんじゃありません。婚約関係になったとはいえ、俺達は教官と生徒なんだから、今回だけが特別で卒業するまでミュゼと”そういう事”をするつもりは一切ないからな。それと当然だが事情を知らされたアルティナやゲルドはしょうがないが、ユウナ達や他の人達には俺達の関係を決して悟られないように気を付けてくれよ。」

「クスクス、でしたら教官のその考えを変える為かつユウナさん達に怪しまれない為にも、”普段通り”教官へのアタックを今後もより一層努力させて頂きますわ♪――――リィン・シュバルツァー様。」

「ミュゼ…………?な―――」
自分の事を”教官”ではなく、フルネームで改めて呼んだミュゼの言葉に眉を顰めたリィンだったが、ベッドから降りてその場で跪いて頭を下げたミュゼの行動に絶句した。
「エレボニア側カイエン公爵にしてヴァイスラント決起軍の”総主宰”ミルディーヌ・ユーゼリス・ド・カイエン、我が身、我が才全てをこの命が続く限り永遠に御身に捧げる事をここに誓いますわ。」

「ミュゼ……………………―――ああ、改めてよろしく頼む。だけど、俺は伴侶に臣下としての態度を取ってほしくない…………というかそもそもまだそんな”器”でもないから、今のような態度はこれっきりにしてくれ。」
自身に心からの忠誠を捧げたミュゼの覚悟に驚いたリィンは静かな表情で頷いた後苦笑しながら指摘し
「はい、リィン教官♪愛していますわ、リィン教官―――ちゅ♪」
リィンの言葉にミュゼは顔を上げて微笑んだ後立ち上がって、自身の心からの愛を伝えるかのように幸福の笑みを浮かべてリィンの唇にキスをした――――

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