暁 〜小説投稿サイト〜
英雄伝説〜灰の軌跡〜 閃V篇
外伝〜灰色の騎士と盤上の指し手の覚悟〜 後篇
[5/7]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話
決するわ。」

「ゲルドさん…………ふふっ、わたしの未来の可能性を視たゲルドさんの言う事でしたら信憑性もあって、信頼できますね。」
静かな笑みを浮かべて答えたゲルドの指摘にアルティナは目を丸くした後微笑み、かつては感情が希薄だったアルティナが様々な感情―――特に心からの笑顔を今まで見せた事がなかったアルティナが笑顔を浮かべた事に驚いたエリゼ達はそれぞれ驚きの表情でアルティナを見つめ
(………この様子だと”11人目”はリーゼアリアじゃなくてアルティナさんかもしれないわね。)

(そうね…………それにゲルドさんと出会った時の事を考えると、ゲルドさんが視た私達の結婚式での兄様と結婚する女性は”最低でも13人”になる事は確実でしょうね。)

(アハハ…………冗談抜きで、お兄様の伴侶の人数はいつかヴァイスハイト陛下と同じかそれ以上になるかもしれませんわね。)
苦笑しながら囁いたアルフィンの言葉にエリゼは疲れた表情で答え、セレーネは苦笑していた。
「フフ…………――――さて。陛下達から伝えられた”黄昏”の件は以上になりますが、他にも伝えられた情報―――いえ、伝達事項も今この場で伝えておきます。」

「リウイ陛下からの伝達事項、ですか?」

「もしかして”黄昏”の件と何か関係があるのでしょうか?」
その様子を微笑ましそうに見守っていたリアンヌ分校長は気を取り直してエリゼ達にある事を伝え、リアンヌ分校長の説明を聞いたセレーネは不思議そうな表情で首を傾げ、エリゼは真剣な表情で訊ねた。
「まあ、”黄昏”の件と全く関係なくはないとは言えないのだけどね。後日リィンお兄さんにも伝えて欲しい事なのだけど――――」
そしてエリゼの質問にレンは苦笑しながら答え始めた。


〜リィンの私室〜

「到着っと。後はいつものように結界展開…………っと。それじゃあ後は二人でごゆっくり♪」
転移魔術でリィンとミュゼをリィンに充てられている宿舎の部屋に転移したベルフェゴールは結界を展開した後リィンとミュゼにウインクをした後リィンの身体の中へと戻り
「ちょっ、ベルフェゴール!?結界まで展開したという事はまさか…………!?」
一方ベルフェゴールの行動に驚いていたリィンはある事を察して表情を引き攣らせてミュゼに視線を向け
「ふふっ、そのまさかですわ♪」
視線を向けられたミュゼはリィンから離れて立ち上がると、何と着ている服を脱ぎ始め、それを見たリィンは慌ててミュゼから視線を逸らした。
「ミュ、ミュゼ!?エリゼ達をどうやって説得したのかは知らないが、幾らまだ承諾していない俺と婚約を結ぶためとはいえ、こんなやり方で承諾させるなんて、間違っているぞ!?」

「あら、姫様の話によりますとアリサさんや姫様は”こういう形”でご自身の”想い”を教官
[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ