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英雄伝説〜灰の軌跡〜 閃V篇
外伝〜灰色の騎士と盤上の指し手の覚悟〜 後篇
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は2年前エレボニアを守る為に自らが泥をかぶって、エレボニアから去ったにも関わらずユーゲント陛下は皇位が剥奪され、リーゼロッテ殿下はその気がないにも関わらず未来のエレボニア皇帝として即位させられる事になり、本来の皇位継承者であった皇太子殿下もユーゲント陛下と共に何らかの処罰を受ける事になり、エレボニアの政治はしばらくの間他国の介入を許す未来になってしまって。」

「兄様…………」
レンに感謝の言葉を述べたリィンはアルフィンを見つめて頭を下げ、その様子をエリゼは辛そうな表情で見つめ
「…………どうか頭をあげて下さい、旦那様。わたくしが旦那様に嫁ぐ事を決めた2年前のグランセル城での和解交渉の時から、わたくしはメンフィル帝国に所属するシュバルツァー家の一員として”例え何が起こっても”、シュバルツァー家の一員であり続ける事を決めました。それにわたくしは旦那様を含めたシュバルツァー家の方々、そしてメンフィル帝国の方々には心から感謝しているのです。戦争勃発の原因を作った挙句受けた恩を仇で返した恩知らずの皇女でありながらも、旦那様達はわたくしを暖かく迎え入れ、とても大切にしてくださっていますし、メンフィル帝国の方々もわたくしに関して色々と配慮をしてくださっていますし、再び戦乱の時代を起こすという愚かなことを考えるエレボニアを止めようとし、更にはその後のエレボニアの事まで考えてくださってます。それにお父様とセドリックは自業自得ですから、どうかお気になさらないでくださいませ。―――政略結婚という形でしたが、心から愛する旦那様と出会い、結ばれ、旦那様からも愛されているわたくしは本当に幸せ者ですわ。」

「アルフィン…………」
心からの微笑みを浮かべるアルフィンをリィンは静かな表情で見つめ
「レン皇女殿下、サンドロット卿。大変厚かましい願いかと思われますが、本来なら皇位継承権とは無縁であるはずだったリーゼロッテに次期エレボニア皇帝に即位する事を条件に、あの娘の頼みを可能な限りか叶えて頂くように、リウイ陛下達にお伝えして頂けないでしょうか?」

「…………ま、ある意味リーゼロッテ皇女はとばっちりを受けてエレボニア皇帝に即位せざるを得ないから唯一の”被害者”と言ってもおかしくないものね。アルフィン夫人の嘆願の件もリィンお兄さんの件と一緒にパパ達を説得しておいてあげるわ。」

「―――私からも陛下達にアルフィン殿の願いにも応じて頂くよう、嘆願しておきます。」

「お二人ともありがとうございます。」

「フフ、”そちら”に関しての話が上手く纏まったようですから、そろそろ私と教官の婚約の件についても上手く話が纏まるように、私によるリィン教官への”説得を始めさせて”頂いても構いませんか、リィン教官♪」
アルフィンがレンとリアンヌ分校長に感謝の言葉を
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