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ロックマンX〜Vermilion Warrior〜
第114話:RUIN STAGE
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「あなたの例え話の通りだとしてもあなたと私達が過ごしてきた時間には何の偽りもないわ。しっかりしてゼロ。ルインはそんな不安定な気持ちで挑んで敵う相手ではないわ」

「ああ…」

アイリスの言葉に救われたゼロは頷くと先にハンターベースを後にした。

「それじゃあ俺も行くよ」

ゼロの様子を見たエックスはこれなら大丈夫だろうと確信した。

後はルインを取り戻すことに全力を注ぐだけだ。

「エックス、ルインをお願い。連れ戻したらみんなで説教よ。私達のことを考えないであんなことをしたことを!!」

「ああ、そうだな。」

エイリアの言葉にエックスは頷いた。

それがエイリアの精一杯の強がりだと言うのに気付いていたが、敢えて気付かないふりをした。

「ルインを連れて必ず帰ってくるよ。エイリア…君の所に」

それだけ言うとエックスもゼロを追い掛けてハンターベースを飛び出した。

そしてルインが作り出した異空間の入り口に飛び込むと、落下していくエックス達はその中で既視感を感じていた。

まるでどこかで見たような…懐かしさを。

次にエックス達が気がついた時、2人が立っていた場所は現実とも非現実ともつかない謎の空間であった。

手足を動かしてみる限り感覚では地上に居た時と、全く変わらない感覚で動かす事が出来る。

特に力が制限されているような感じではない。

「ゼロ、俺は特に異常は感じないけど…君はどうかな?」

「こちらも特に異常はない。」

エックスもゼロも既にアルティメットアーマーを纏い、ブラックゼロを解放していた。

何が起こるのか分からない空間では僅かな油断も許されない。

今エックスが纏っているアルティメットアーマーはレプリフォース大戦の時よりも遥かにエネルギー効率が向上しており、体への負担はあまり感じない。

「ルインはこの奥にいるんだな…」

そう呟くとゼロはグッと拳を握り締めた。

左右を見回して見る限り特に道らしきものは見当たらないが、付近の床に巨大な穴が開いていた。

エックス達は迷わずその空洞に向かって跳躍し、突入した…その時であった。

「うわっ!?こ、これは!?」

「高出力ビームだと!?」

かわした訳ではない。

位置的に命中しなかっただけだ。

ふと下を見遣れば壁に沿って無数の巨大ビーム砲が設置されているのがエックス達の目に飛び込んでくる。

下に落下すればするほどビーム砲の数は多くなり、エックス達への命中率は上がっていく。

「このままではかわせなくなる!!」

「くっ…どうすれば…」

『ダークホールドだよ』

「「!?」」

『ダークホールドなら…止められるよ…』

「こ、この声は
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