暁 〜小説投稿サイト〜
人理を守れ、エミヤさん!
士郎くんは一人のために、士郎くんは皆のために
[6/6]

[8]前話 [9] 最初 [2]次話
 グッ……すまん……! お前達の命を、俺にくれッ!」
「了解!」

 兵士達の上げる気炎が一致していた。
 苦渋の滲む士郎は、その魂の炎が余りにも悲しくやるせない。誰一人死なせない――その誓いは余りに儚く、果たせないと知っていても割り切れなかった。だが、だからこそ……。

「ただでやれると思うな、フィオナ騎士団……! 俺達の命は、易くないぞ……!」

 迫り来る敵影の迎撃に、士郎は自らの全智全能を振り絞る。

「春、最悪令呪を使う。第二宝具の使用も許可する。白馬に乗ってる奴がフィン・マックール、双槍の騎士の真名はディルムッド・オディナだ。奴らを任せる。少しでいい、一人で奴らを抑えてくれ」
「承知。我が剣にて敵を穿ちます」

 英霊として、二騎の騎士は沖田総司よりも遥かに格上だ。だがそれでも、沖田は欠片も怯まずに応じた。
 虚弱な身にそれは至難だろう。だがそれでもやらねばならない。天才剣士に悲愴さはなかった。まずは雑魚から片付ける、士郎はそう決断し。

 ――敵も全く同じ事を考えている(・・・・・・・・・・・)事が、衛宮士郎という存在へ最悪の事態を招く。

 戦いが、始まる。











[8]前話 [9] 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ