摩耗を抑えて沖田さん!
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かに活気ついた人々に目をやって、静かな決意を口にした。
「――誰も、死なせない」
それが不可能だと知っていても、士郎の意思に諦めはなかった。
彼は、何も諦めていない。なら――
「なら、沖田さんはマスターをお守りしますね。だから存分に、守ってあげればいいです。そんなマスターを私が守りますんで」
沖田は、そう決意する。生憎とただの刃だ、人の守り方なんて知らない。だから多くの人を守る士郎を自分が守ると沖田は言っているのだ。
不特定多数を守る事なんて出来なくても、一人だけならなんとかなる。楽観的とも取れる言葉にしかし、士郎は虚を突かれたように目を瞬いた。
そして、ふ、と笑う。
「ああ、なら守ってくれ。頼りにしてる」
「はい。頼りにしてください。沖田さんがマスターに、これでもかって大勝利させてあげますから、きっと!」
くしゃりと頭を撫でてくる士郎に、沖田は胸が暖かくなる。照れて、えへへ――なんて。恥ずかしくなる笑みを溢してしまった。
主人の命も、誇りも、心も。全て守る。それらへ害なす全てを例外なく斬り伏せる。その為の刃になろうと沖田は改めて意思を固めた。
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