第二章
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「博打はクールにだよ」
「あくまで、ですね」
「遊びは遊びってな」
「儲けたいならですか」
「場所を提供するか親になれだよ」
あくまでこう言う彼だった、そしてだった。
この日は二人で宿に戻りシャワーを浴びてから寝た、それからだった。
次の日ギルドで神託でありそうな依頼を探そうとそちらに向かったが。
途中ふとだった、錬金術師の工房から一人スリックのの少女が店の前の掃除をしているのを見た、その少女を見てだった。
リサールは彼女の只ならぬものを察してだった、カイに声をかけたうえで工房の中に入るとスリックの錬金術師の服を着た若い男に対して言った。
「おい、店の前の娘人じゃないだろ」
「いえ、それは」
「隠してもわかるからな」
リサールは自分の言葉に目を泳がせた錬金術師にすぐに言った。
「そのことは」
「そうですか」
「人造人間だろ」
「はい、ただ」
「機械仕掛けでもか」
「まだ命を持っていません」
錬金術師はこうリサールそして共にいるカイに話した。
「感情は持っていますが」
「じゃああんたはか」
「はい、何とかです」
切実な声でだ、錬金術師はリサールに話した。
「あの娘を人にしたいのです」
「命を与えてか」
「そうしたいですが」
「命な」
「噂では」
ここでだ、錬金術師はリサール達にこうも話した。
「マニラ近海の海の底にある洞窟の中に」
「ああ、あの話か」
リサールはその話を聞いてすぐに察して述べた。
「おいらも知ってるぜ」
「私もです」
カイもその話は知っていた。
「有名な場所ですからね」
「それは何より、ですが説明してもいいですね」
「あんたがそうしたいならな」
「では」
こう前置きしてだ、錬金術師は二人に話した。
「あらゆるものに命を与えてくれる伝説の道具があるとか」
「それでだよな」
「女神の息吹という道具で銀色に輝く壺に入っています」
「その壺の中にある女神の息吹をかけるとな」
「あらゆるものに命が宿るとか」
「そうらしいな」
「それが手に入れば」
錬金術師はリサールに切実な声で話した。
「まことにです」
「それでだな」
「お金はあります」
錬金術師はリサール達に報酬の話もした。
「これまで錬金術で造ったものを売って」
「それでか」
「これでも色々と造って売ってです」
「店の前のあの娘にしてもな」
「それなり以上のお金がなければ」
予算、それがなければというのだ。
「造られないものですから」
「だからだよな」
「あれを造りもして」
そしてというのだ。
「他にも収入があり」
「報酬はか」
「ありますので」
それでというのだ。
「そちらも安心して下さい」
「それじゃあか」
「今からです」
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