猫娘と回想、I・アイランド編
NO.109 回想《14》 終息
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らうぜ!!」
すぐさまに取り出して頭へと装着して起動させたウォルフラム。
そしてすぐに異変が起こり出した。
屋上のあらゆる鉄という鉄がウォルフラムの周囲へと集まっていき、次第に巨大な禍々しいなにかへと変貌していく鉄の塊。
そしてウォルフラム自身もその異形物の中へと取り込まれていて上半身だけが顔を出していた。
「はははははは!!!! こいつはいいわ!! 力が、個性が漲ってくるぜぇ!!」
「そんな……ッ!!」
デヴィットの治療を終えた出久はその脅威に顔を青くする。
ウォルフラムはもう逃げられないと悟ったのかすべてを破壊するという手段に移ってしまったのだ。
「どうすれば!!」
「こういう時こそ笑え、緑谷ガール!!」
そんな、頼もしい声が響いてくると同時に下の階層からまるでロケットのようにオールマイトが飛び出してきて、あいさつ代わりにウォルフラムへと拳を構えて、
「スマーッシュ!!」
渾身の拳を浴びせた。
出久達は「やった!」と思った事だろう、しかしその拳は分厚い鉄の壁で防がれていた。
「こんなものか……?」
「なん……だと……?」
「こんなものかぁ、オールマイトォ!!」
まるで笑っているかの如くそう叫ぶウォルフラム。
彼はもう個性を増幅する装置によって半狂乱状態となっており、オールマイトすらも凌ぐパワーを持っている自身に酔いしれていた。
その勢いのままオールマイトの傷がある脇腹へと手を伸ばして一気に握る。
「ガッ!?」
「ここが弱点なんだよなぁ……聞いてるぜ?」
「な、なぜそれを!? まさか!!」
「お? 察したか。そうさ、今回の作戦であのオール・フォー・ワンが手を貸してくれるとは思っていなかったんだぜ?」
そう言いながらもオールマイトの首に手を伸ばしていって、身体をピンク色に変色させていきながらも力を強める。
「グッ……まさか、筋力強化か!」
「ご明察だ。いやぁ……こうしてあんたの苦しむ様を見れるのはいいもんだぜ」
力に酔っているウォルフラムはニヤニヤしながらもどんどんといたぶる様に力を強めていく。
「オールマイトぉ!!」
「トシ!!」
「おじさま!!」
三人がそう叫ぶ。
そんな時だった。
「おらぁ!!」
「ッ!?」
突然の爆破がウォルフラムへと命中する。
「おい、オールマイト!! なにやられてんだよ!!」
「爆豪少年! それに、みんなも……!」
屋上の入り口にはタワー内部で戦っていた1−Aのクラスメイト達が勢ぞろいしていた。
「おいデクゥ!! そこで観戦してないでさっさとオールマイト助けっぞ!!」
「かっちゃん! うん!!」
「緑谷くんと爆豪くんの道は俺達がどうにかしよう! 轟くん、いいな?」
「
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