第四章
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「そこもわかっておけよ」
「冒険は事故や食中毒もですか」
「危険なんや」
こう言うのだった。
「だからだよ」
「事故も食中毒も」
「注意してな」
そしてというのだ。
「やっていくんだよ」
「それが冒険ですね」
「そうや、じゃあ鳳凰もな」
以来の究極の目的であるこの魔物の退治もというのだ。
「やるぞ」
「まあ強敵ですけど」
カイはふと関西弁も出して言った。
「戦っていきましょう」
「それで僕はですね」
「前に出ないで」
戦闘の時はというのだ。
「そうして下さいね」
「これまで通りですね」
「守りに徹して」
そうしてと言ってだった、カイは今はリサールそして少年と共に休憩も取った、そしてそのうえでだった。
三人で山に入りその頂上に進んでいった、その間も強力なモンスター達が多く出てきたがカイはサールと共に倒していき。
遂に頂上の鳳凰と対峙した、鳳凰はその身体を燃え盛らせて彼等の上にいたが。
二人はすぐに氷や水の術を使いそのうえで戦った、カイは自身の神具から出す炎は相手が炎属性の相手と見て。
それは使わず氷や水の術で攻撃した、するとだった。
ドラゴン並の強力なモンスターも為す術もなかった、それでだった。
二人で鳳凰を瞬く間に倒してしまった、途中鳳凰は炎を吐いたり炎の術を使ったりしたがそれは自分達に攻撃してくる二人に向かい。
少年は全く無視していた、その為彼は無傷であり。
戦闘が終わってから夥しい量の金塊の三分の一を受け取ってからカイ達に言った。
「あの、何か」
「戦っていないのにですか」
「こんなに貰って」
「いいのです」
カイは蝶々の顔を笑わせて少年に答えた。
「このことは」
「いいとは」
「はい、私は最初から決めていますから」
だからだというのだ。
「ですから」
「お話の意味がわかりませんが」
「それはこれからわかります」
「これからですか」
「そうです、依頼は果たしましたし」
それでというのだ。
「これからギルドに帰り一旦貴方の実家にも帰りますね」
「そのつもりですが」
「ならです」
それならと言うのだった。
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