第三章
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「そういうことか」
「そや、それで治めて海賊やなくて正規戦続けてるとな」
海のそれをというのだ。
「やっぱりな」
「海賊のそうした考えもか」
「忘れるわ」
どうしてもというのだ。
「そのことがよおわかったわ」
「そうか」
「どうもな」
こうした話もしてだ、それでだった。
バイテはハウオファと共にこれはという場所を探していった、そしてだった。
彼はある場所を見付けた、そこは一見何の変哲もない無人の浮島だったがそこに廃墟となった神殿があった。その神殿を見てだった。
バイテはハウオファに鋭くなった顔を向けて言った。
「この神殿が怪しいからな」
「行ってみるか」
「そう考えてるけどな」
「自分の神託や」
ハウオファは強い声で話した。
「それでや」
「それがしに任せてくれるか」
「そうさせてもらう」
これがハウオファの言葉だった、そしてだった。
二人は空船に乗ってそのうえでその浮島に向かった、島は確かに無人島でありそこにはモンスター達が多く棲息していたが星の者達である二人には何でもなかった。
それでモンスター達を退けてだ、古ぼけた随分と古い神殿に着くとその中は地下迷宮になっていた。
二人はその中にも入ってそうしてだった、そこにいるモンスター達も倒していき最深部の祭壇に着くとだった。
そこには子供の外見をした女神がいた、タヒチの服を着たリザードマンの女神だ。二人は女神の身体から発せられる気の強さから彼女が人でも妖精でもなく女神だとわかったのだ。女神は二人を見ると驚いて言った。
「えっ、人が来たの」
「女神さんですか」
「そうよ、けれど」
それでもとだ、女神は言った。
「もうずっとね」
「この神殿におって」
「誰も来なくてね」
「もうここは廃墟やからな」
「忘れられたのよ、ここ無人島だから」
女神はバイテに残念そうに話した。
「そのせいで」
「そうなんやな」
「ここにいるのは私一人で」
「モンスターはおってもやな」
「モンスターはモンスターだから」
他の何者でもないと言うのだ。
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