第一章
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寂しい女神
ポール=バイテとマタリ=ハウオファは今はバイテの神託でタヒチに来ていた。バイテはタヒチに着くとすぐにだった。
ハウオファを連れて海が見える店に入ってそこでタヒチの豊かなフルーツ、バナナやココナッツやマンゴーやパイナップル等とそれ等の果汁を使ったカクテルを出してくれる店に案内してナッツ類も注文してだった。
そうしたものをハウオファと共に飲み食いをしつつそのうえで彼に言った。
「さて、まずはな」
「こうしてやな」
「飲んで食べてや」
その様にしてというのだ。
「タヒチの味を楽しんでな」
「それからやな」
「神託に向かおうな」
「いきなり飲むとは思わんかったが」
「そらそれがしも朝や昼に着いたらな」
そうだったならとだ、バイテはハウオファに話した。
「すぐに神託を探しにギルドに行ってるか」
「海に出てたか」
「海賊としてな」
その様にしていたというのだ。
「ほんまにな」
「そうしてたか」
「それでもな」
「今は夜やからか」
「こうしてな」
「飲むか」
「夕食は船で食べたしな」
それは済ませた、それならというのだ。
「こうしてな」
「もう寝る前にな」
「飲むか」
「それで自分もこの店に連れて来たんや」
そうもしたというのだ。
「それでや」
「実際に飲んで食べてるか」
「自分はその辺り真面目やけどな」
「真面目っていうかな」
どうかとだ、ハウオファはココナッツミルクと強い酒のカクテルを飲みつつ言った。大柄な身体に相応しく大ジョッキで飲んでいる。
「やっぱり神託はな」
「そやからそれはな」
「朝や昼やとか」
「海賊稼業は夜が本番にしても」
「今は神託やしな」
「そやからな」
今の仕事はこちらだからだというのだ。
「夜は休む」
「そうするか」
「酒を飲んでな」
そしてというのだ。
「美味いもん食ってな」
「このフルーツにナッツ類に」
「こうしたのを楽しんでや」
「今日は英気を養うか」
「そや、どんどん飲もうな」
「飲むならや」
ハウオファは陽気に応えた、重厚な声だが声の調子も表情も陽気なものだ。
「おらもや」
「飲むの大好きやろ」
「食べることもや」
「そやな、ほなな」
「これからやな」
「まずは飲んで食べようか」
こう話してだった、二人はまずはタヒチのフルーツや酒を楽しんだ。そして翌朝二人は見事に二日酔いになったが。
バイテはハウオファを海に誘って朝食前に準備体操をしてから海に入って泳いだ、そして泳ぎながら彼に言うのだった。
「二日酔いになったらや」
「こうしてか」
「どんどん泳いでな」
そうしてというのだ。
「酒を抜くんや」
「朝走って酒抜くのと同じか」
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