全能なる神
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の島が祖先である"うそつきノーランド"が見た黄金郷の秘密を握っているのかもしれない。
明確な根拠があるわけではない。
だが、自分の体に流れるノーランドの血が疼くのだ。
この空島に巨大な黄金都市が存在しているのだと。
「……これが正真正銘の最後だ」
かつて海賊としての航海の果てに辿り着いた場所が"うそつきノーランド"が見たというジャヤなど存在しない孤島だった。
そして、今、自分は伝説で語られた空想上の"空島"にいる。
「決着をつけようぜ、ノーランド」
クリケットは静かにこの空島探索を己の生涯にて最後の祖先との決着の場と決意した。
同時刻、森のサトリを撃破したルフィ達が生贄の祭壇に無事到着し、時を同じくしてその場に帰還したロビンとゾロの両名との合流に成功していた。
生贄の祭壇にはアキト達の姿はなく、ルフィ達と入れ違う形で祭壇から姿を消していた。
ロビンとゾロに一つの言伝を残して
▽▲▽▲
一方、その頃、生贄の祭壇に連行されたアキト達は……
「凄ぇな、俺達、空を飛んでるぞ」
生贄の祭壇にメリー号を残し、空を移動していた。
チョッパーが興奮の余り、目を輝かせながら眼下の神の地を見下ろしている。
「ねえ、トニー君、この鳥は何故、私達に従順なのかしら?」
「……多分だけど、アキトのことを怖がっているんだと思う」
三丈鳥フザはアキトを含む、ナミ、ビビ、チョッパーを背中に乗せ、空を突き進む。
首の付け根に座るアキトに終始恐れをなすかのように、体を震わせている。
「アキトさんを……?」
「うん、アキトはこの鳥の主人をぶっ飛ばしただろ?それで、恐らくこいつは本能レベルでアキトに屈服しているんだ」
成程、ビビはこの巨大な鳥が異様に従順な理由を理解した。
強いものには巻かれろ、この鳥はその言葉を体現しているのだ。
ビビはチョッパーを腕の中で抱き締め、アキトの下へと向かう。
生贄の祭壇を飛び立って以降、ナミはずっとアキトの隣に座っている。
羨ましい、実に羨ましい。
フザは翼を羽ばたかせ、神の地上空を通り抜け、更に突き進む。
アキト達の次なる目的地はエンジェル島
「エンジェル島に戻る目的は何なの?」
「クリケットさん達と合流するためだ」
フザの首の付け根に座り、アキトは前方のエンジェル島を見通す。
アキトの右腕に背中を預けながら、ナミが疑問の声を上げた。
「クリケットさん達と……?」
何故、クリケットさん達を迎えに行く必要があるのか、ナミは疑問に思ったが、聡明な彼女は即座にアキトの考
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