EX回:第74話<吹雪2号>
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よるとな、艦娘の心身のバランスってのが」
……彼が話し出した途中で向こうから量産型吹雪がやってきた。
「提督! お食事は、どうされますかっ」
走りながら敬礼をして言う。器用だな。
(この忙しい感じは美保の吹雪と、ほとんど同じ感じってのが微笑ましいな)
そんなことを思っていると吹雪は私たちの近くで立ち止まった。
「美保司令と一緒に食堂で食べるよ」
ブルネイ司令の言葉を聞いた彼女は急に明るい表情になった。
「了解です! 直ぐに準備します!」
言うが早いか向きを変え、また走り去って行く。
「あの娘……美保に居る吹雪と雰囲気が全く同じなんだな」
私は思わず呟いた。
「はは、そうなんだ……」
ブルネイ司令は、そう応えた。だが私には彼が何かを言いかけて途中で止めたような不自然な印象を受けた。
「準備は直ぐ出来ると思うから俺たちも直接食堂へ行こうか。さっきの話の続きも食べながらしよう」
「あ、ああ」
彼に促された私は並んで鎮守府の本館へと向かった。改めてブルネイは敷地も建物も大きい。美保とは大違いだ。
私たちが食堂に入ると先に食事をしていた艦娘たちが敬礼をしようと立ち上がる。私は反射的に手をあげて制した。
「いいよ皆、そのままで」
それを見ていたブルネイ司令は苦笑する。
「そうそう、こういうのがあるからな。正直ちょっと煩わしくてね」
「いや、けじめは大切だ。美保では既に無秩序になりつつあってね」
「ははは、そりゃ怖い」
そんなやり取りをしながら私たちは窓際の席に着いた。
さっそく吹雪が来た。
「直ぐ、お持ちします!」
……と言いながら奥へ入って行く。その姿を目で追いながらブルネイ司令は確認するように言った。
「あの娘、美保でもやっぱり、あんな感じなのか」
「ああ、そうだよ。それが何か?」
彼は椅子に深く腰を掛けて返す。
「いや」
その微妙な雰囲気に、やはり何か引っ掛かる。
「美保では、あの一生懸命さが『売り』になってね。宣伝広報部長としていろんな催しや交流活動の責任を持っているよ」
「……」
(あれ?)
彼は黙っていた。反応が無いな。
だが私は気にすまいとして続けた。
「他の艦娘と一緒に他の鎮守府にも表敬訪問したりして意外に人気もあってね」
私は思わず美保の吹雪の紹介やら自慢話をしていた。
「それは……」
ブルネイ司令が私の言葉を遮るような感じで話し始める。
「あくまでも、それはオリジナルの吹雪の話だろ?」
「オリジナル?」
私は言葉に詰まった。
(それは、そうだが……。何で急に、そういう言い方をするんだ?)
私は改めて返した。
「いや、それはそうだが、ここの吹雪だって、ほと
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