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ある晴れた日に
193部分:さくらんぼの二重唱その十一
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べた。
「もうね。ちゃんとね」
「相変わらず用意がいいな」
 坂上はそんな彼を見て頷きつつ言うのだった。
「こうした時はやっぱり頼りになるな」
「何でも記録しておかないとね」
 竹山は坂上の言葉に応えつつそのテープを取り出してこれまた持って来たラジカセに入れる。ラジカセ自体はかなり旧式のものだった。
「今時テープっていうのもないけれどな」
「まあそれはいいか」
「テープにはテープのよさがあるんだよ」
 ここでは彼のこだわりを見せてきた。

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