紅の礼拝堂
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「殺ス」
この少年は今、なんと言った?
僕を殺す?
笑えない冗談だ。
今、後ろから、前から届く殺気の主にならそれも可能かもしれない。
いや、現に既に『偏在』は消されている。
だが、あの程度の。
剣士にも届いていない、素早いだけの少年に。
あの程度の、錆びた剣に。
この僕が、殺されるハズなd──
……何が、起きているのか。
……何が、起きていたのか。
今度は、いったい、彼は、何を起こしたのか。
何故、
何故、ぼくの錬金は、あのような光景を生み出してしまったのか。
何故、彼の錬金が、あのようなモノに、変わり果てたのか。
何故、ルイズの魔法は子爵の偏在を消すことができたのか。
何故、ルイズの魔法は、成功しなかったのか。
何故、ルイズは、魔法を失敗しなかったのか。
何故、
何故、彼女はここに居たのか。 .
彼女は、凧フネの護衛についたのではなかったのか。
何故、
何故、 .
何故、彼の錆びた剣は、子爵の杖に触れた途端、光を放ったのか。
何故、
何故、いま彼は、錆びた剣ではなく、朱金に煌めく片刃の・・・長剣などを手にしているのか。
何故、子爵は、心中線から二つに割れているのか。
何故、
何故、 .
何故、
何故。
何故、子爵の、体は、消失を、始めているのか。
何故、
何故、
何故、 何故、
何故、 何故、 何故、
何故。
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