暁 〜小説投稿サイト〜
fate/vacant zero
紅の礼拝堂
[18/19]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話

 明らかにナマモノが立てる音ではない音をあげ、その上半身は頭と、両腕だけを残して、もののみごとに爆砕した。


 千切れとんだ頭が空中でくるりと前転し、魔力塊に戻り、まさにいま斃れ伏そうとしていた下半身ともども、世界へと溶けていく。


 後ろから、微かな声が聞こえる。



「――え――消え――た?
――わたしの――魔法で――」

 息も絶え絶えなその声は、紛れもなくルイズで。

 次に再起動したのは、よりにもよって、俺の目の前のワルドだった。

 思いっきり杖に力を加えられ、危うく斬られそうになったところで、ようやく俺も再起動を果たした。



「……Terebratio貫け」

 そしてワルドは、

「Volatus空を舞う」

 俺にも理解できるくらいの声の大きさで、

「Spina茨の」

 俺に、見えるように、

「Reflatus逆風――」

 呪文を完成させ――



「逃げろ、ルイズ!」


 シャンデリアが、蒼色の炎に包まれて、



「――ぇ――」


 立ち上がったばかりの、ルイズに、



 まだ足元もおぼつかない、ルイズの左胸へと風の棘が飛び、


  乱れた夏の空が、



「――ぇ」


   その手の短剣が、



「――ぁ」


 ずぶりと、鳴って。



「――な」


  ふわりと、揺れて。



「――」


   かたりと、落ちた。





  とサりと、小柄な体ガ、



「ぁ――」



    ぴちャりと、赤イ液体が、



「あ――」



  さらリと、見慣レた"蒼"が、



「あ゙――」























 落ちた。







「あ――」





 これハ誰だ。





「あぁあアァ―――」





 こレハ、誰だ。





「アアアァァアァァアアアアアアァアアアアア――――!」





 コれハ――





















たばさ、ダ。







 俺が■ナせタ。



 お前ガ■なセた。



 オ前Ga、■シた。



 俺が、■シた。



 俺ヲ■th。



 オまEヲ――




[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ