紅の礼拝堂
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明らかにナマモノが立てる音ではない音をあげ、その上半身は頭と、両腕だけを残して、もののみごとに爆砕した。
千切れとんだ頭が空中でくるりと前転し、魔力塊に戻り、まさにいま斃れ伏そうとしていた下半身ともども、世界へと溶けていく。
後ろから、微かな声が聞こえる。
「――え――消え――た?
――わたしの――魔法で――」
息も絶え絶えなその声は、紛れもなくルイズで。
次に再起動したのは、よりにもよって、俺の目の前のワルドだった。
思いっきり杖に力を加えられ、危うく斬られそうになったところで、ようやく俺も再起動を果たした。
「……Terebratio貫け」
そしてワルドは、
「Volatus空を舞う」
俺にも理解できるくらいの声の大きさで、
「Spina茨の」
俺に、見えるように、
「Reflatus逆風――」
呪文を完成させ――
「逃げろ、ルイズ!」
シャンデリアが、蒼色の炎に包まれて、
「――ぇ――」
立ち上がったばかりの、ルイズに、
まだ足元もおぼつかない、ルイズの左胸へと風の棘が飛び、
乱れた夏の空が、
「――ぇ」
その手の短剣が、
「――ぁ」
ずぶりと、鳴って。
「――な」
ふわりと、揺れて。
「――」
かたりと、落ちた。
とサりと、小柄な体ガ、
「ぁ――」
ぴちャりと、赤イ液体が、
「あ――」
さらリと、見慣レた"蒼"が、
「あ゙――」
落ちた。
「あ――」
これハ誰だ。
「あぁあアァ―――」
こレハ、誰だ。
「アアアァァアァァアアアアアアァアアアアア――――!」
コれハ――
たばさ、ダ。
俺が■ナせタ。
お前ガ■なセた。
オ前Ga、■シた。
俺が、■シた。
俺ヲ■th。
オまEヲ――
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