暁 〜小説投稿サイト〜
fate/vacant zero
使い魔生活も楽じゃない
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ないとどうなるかは昨日既に分かっている。


 一応、サラダ付きだったらあのみすぼらしいスープもいい味をしている。

 というか、毎食シチューはさすがにちょっと重いから、朝はあのメニューが欲しい。

 体は野菜を求めている。


 続いて、ルイズを着替えさせる。

 確か今日でまだ三度目だったはずだったんだが、なんでああ色気を感じねえのか。

 ドキドキはしてるんだけど。胸がゼロなせいか。不思議だ。


 で。

 次に井戸まで水を汲みに行って、ルイズの顔を洗う。なんでこんなことまでやらされにゃあならんのか。

 ていうか、他人の顔って洗いにくいんだが。新鮮じゃああるんだけどな。

 今度、炭ででも落書きしてやろうかね。

 厨房にこれでもかって転がってるしな。使用済みの薪たきぎが。

 こいつ、鏡は使わないみてえだし。

 それらを終えてから朝食を済ませ、授業に向かうルイズを見送ってから部屋の掃除を始める。


 掃除の次は洗濯だ。

 朝飯のとき、シエスタを捕まえて聞いておいたから問題ない。


 掃除の前に水汲み場で古い鍋(貰い物)に水をためておいて、日に晒しておいた。

 これを洗濯まで放置しておくことで、氷みたいな温度から、ぬるま湯の手前ぐらいの温度まで暖まってくれる、というわけらしい。


 これが生活の知恵か。



 ……そういえば、ヒモの切れかかってたパンツが昨日あったような気がするんだが。

 アレ、いったいどこに紛れ込んじまったんだろ。困った。

 それから中庭に出て、ルーンの実験を始める。


 今日は、小枝を強く握ってとりあえず振り回してみた。

 なんかすげぇ威力が出てる気がした。

 うっかり木の幹にぶち当てちまったら、ぴしっと2センチぐらいの深さで裂け目が出来ちまったんだが。


 たしかただの小枝だったよなぁ、アレ。不思議だ。

 速さで切ってるのかね。小枝の方も弾けてどっかへ吹っ飛んじまったし。


 それから厨房へ行って、炭と、薪用の小さめの丸太を一本ずつ貰ってきた。

 炭を握って、地面に立てた薪へ振り下ろしてみた。



 炭がばらっばらに砕けた。


 拾い集めるのが実に面倒だった。

 薪の方はというと、殴りつけたところが真っ黒になったぐらいで傷一つぐらいしかついてなかった。

 握ったものの強度が上がる、ってわけじゃないらしい。


 つーことは、さっきの木は純粋に速さで切ってたってことか?

 散らかった炭を集めるのに時間がかかりすぎて、全部拾い終えた時にはもう太陽が真上に来ていた。


 なんだかなあ。

 今日の授業は、秘薬を調合
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