使い魔生活も楽じゃない
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かも全くもって覚えてないんだがな。
酔いが醒めたのは、キュルケの火蜥蜴サラマンダーが目の前に迫ってきた時だったし。
そういやあいつ、っていうかフレイムのやつ、なんで俺に興味を持ってるんだ?
ときどき擦り寄ってきてるんだけどさ、ここ何日か。
とまあそういうわけで、何故か出ちまった朝の授業の中身は全く覚えてない。
午後の授業は、ギトー教授(なんかこの人は先生っていうよりこっちの方が似合う気がする)による『風』の防御魔法、『纏い風ジャミング』の講義だった。
実演込みの講義だったわけだが、流石に眠気が全部吹っ飛んだ。
なんせキュルケに飛ばさせたデカい炎を、平然と受け流して自分の周囲に散バらしたのだ。
勢いと威力ごと。
あの先生、どんだけレベルが高いんだろうな。
火傷一つ無かったぜ?
で。今は夜。
俺がいる場所は、廊下に放い出された俺のワうたば9上。
……ま`め、つまり。
ノレ入ズに、部屋から追い山されますた。
「わナこしが忍び込んだ5、困るでしょう?」だっとさ。
今朝の二て、まだ根にもっとたみたぃね。
厠下っ>寒むい<だね。ふるそ`ゐよれ。ちおいナる。宀
正面のドアが、ガチャリと開いた。
ちなみにその頃のタバサさんはというと。
一路魔法学院へ、シルフィード便で帰還しているところだった。
どうやら今回の任務も、無事終わったらしい。
その腰には"地下水"シェルンノスと、今回の戦利品である、腹の所に穴の開いた小魔法人形アルヴィー『物真似人スキルニル』がぶらさがっていたりする。
手間の掛かる貴族の少年から開放され、満足げに本を読んでいるタバサだった。
って、いくら暗いからって"地下水"光源にしてまで本読むんじゃありません。
おまけに文庫本だ。ちっさいよ、文字。
しかし彼女、シルフィードの召喚才人召喚の五日ほど前から、片手で数えられるぐらいしか授業に出られていなかったりするのだが。
一応公欠届けは出ているとはいえ、それでいいのか、魔法学院。
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