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fate/vacant zero
使い魔生活も楽じゃない
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そして上の文を書いていて、こっちをもう既に日常だと思ってる俺がいるのにまず驚いた。

 今まで次から次へと新発見が続いていたから、新発見が日常になっちまったのかもしれない。


 俺の適応能力、侮あなどれねえな。

 今日の授業は『水』の『造形クレイド』。

 ……まあ、これも読んで字の如くだよな。

 水を操って、それを形あるものにまで練り上げる。


 まあ、水で作る粘土細工みたいなもんだ。



 今日の授業は説明がメインだったけど、どうも座学は苦手だ。


 専門用語が並ぶと眠くなる。

 一応今日は気合いで起きていられたんだけどな。

 高校生の身では仕方が無い、つーべきか。


 よく周りにいた連中は平然と起きていられるな、と思った。

 ちなみに、これは『水』系統の基本の魔法でもあり、これが出来なければ『治癒ヒール』なんかの魔法は手も足も出せない、らしい。

 あと、今日の昼にコルベール先生がなにやら眼鏡をかけた女の人に熱弁を揮っているのを見かけた。

 なんか、この人は他人と思えねえんだよなぁ。


 ああそういえば、体の匂いがすごいことになってきたので、今日は風呂に入った。

 っても、ここの風呂――大理石造りのでっかいヤツは、貴族専用だそうなので入ることは出来ない。

 平民用の、掘っ立て小屋みたいな風呂サウナだった。

 焼いた石の詰まった暖炉の隣に座り、汗をダラダラ流してから、外に出て水を被る。


 正直、生粋の日本人にサウナは向かないと思った。



 体があったまった余韻の残らねえ風呂なんて風呂じゃねえよ! 絶対!







 しかたがないから今度、親父さんに相談してみようと思う。

 厨房で見かけたアレなら、満足いくもんが出来そうだしな。

 それにしても、ルーンの実験が進まない。


 剣が欲しいぞ、剣が。

 いやもう、このさい武器なら何でもいいから。

 早く試してみたいんだけど、その辺に落ちてたりはしねえよなぁ。

 さすがに。







・略。流水ラーグの日。

 今朝はちょっとばかし、マズった。

 まさか食後のワインを飲みすぎて酔っ払ったあげく、授業に出て寝ちまうとは。もったいねえ。


 でもって、どうもよっぽど妙な夢を見ていたらしい。

 いきなりルイズに叩き起こされて、「笑ってる人たちに説明して。わたしは、夜中自分のベッドから一歩も外に出ないって」なんて言われた。


 ちなみに夢の内容は全くもって覚えていないが、その後のルイズの売り言葉に俺の買い言葉で、どうも調子に乗っちまったらしい。

 何を言った
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