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fate/vacant zero
使い魔生活も楽じゃない
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摘された、らしい。

 中から聞こえた大爆笑に、廊下で笑い転げてたら、だいたい2ダースほどぶん殴られて、またまた丸一日食事を抜かれたわけだ。


 まあ一応、今日の夜はサラダがたんまりとあまってくれてたからシチューとサラダを1:3ぐらいの割合でがっついた。


 美味かった。苦かったけどな。



 で、ついさっきルイズに「次にあんなことやったら本塔の屋上から逆さに吊るしてやるわ」と言われた。

 なんでも、『ご主人様の顔を画布に見立てる使い魔は、かつて神々を味方につけたブリミルに逆らいし悪魔も同じであり、悪魔は生かしておいてはいけない』んだそうな。



 要するに“死にさらせ”ということらしい。

 とりあえずこれ以上ことを荒立てるのは拙いと判断し、土下座をかました。

 今日も実験はなし。


 まあ、朝の間は痛みでそれどころじゃなかったし、魔法の授業は面白いから午後からはそれで潰れるわけで。


 一応記しておくと、こっちの授業は午前2、午後1の3時間授業だった。

 専門学校みたいだな。

 で、今日の授業。『空中浮遊レビテーション』の授業だった。

 空中に箱やら棒やらボールやらを浮かべ、ソレを窓の外に飛ばして、使い魔に取らせに行く、というものだった。


 ルイズは朝の鬱憤をぶつけるようにボールに爆発をぶつけて無茶苦茶なスピードで窓の外へ吹っ飛ばしたけどな。

 長髪で黒いローブをまとった冷たい雰囲気のギトー先生は、そんな光景を見やって額に手を宛てて溜め息をついていた。

 苦労が多そうだ。

 第二のコルベール先生にならないことを切に祈る。


 なお、俺がそのボールを探し出して教室に戻るまでには15分ぐらいかかった。

 その辺で拾った小枝を使って、ルーンは発動させたんだけどな。


 学園の敷地の端っこの壁まで飛んでやがった上に、大きな木に突き刺さってやがったから、こんなに時間がかかったわけで。

 断じて、俺の責任じゃねえ。


 と、思う。

 まあ、今日新しくわかったことはこれと言って無い。


 ルイズを怒らせるとヤバイのはいつものことだしな。

 戦利品? あるはずも無かった。


 まあ、野菜は食えたからよしとしよう。

 ……こっち、米ってないのかね。

 パンがあるんだから、あってもよさそうなもんなんだけど。





・前略、中略、大樹イングの日。

 ここまで略しても前後関係でいつだかわかるのはすげえかもしれない。

 なんていうか、いつものように過ごして、いつものように一日が終わって。

 いつもと違って騒動は何も無かった。珍しい。



 
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