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fate/vacant zero
使い魔生活も楽じゃない
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といえるだろう。

 ルイズの名誉は守られた。


 少ししてルイズは息を吹き返したんだが、ゴムの切れ目に気付いたみたいで。

 どうも俺がわざと切り込みを入れたと勘違いされたらしい。


 「あくまで、ゴムの所為にするのね?」って言われても、実際そうなんだから素直に肯定するしかないわけで。

 一つ溜め息をついたルイズは、「今日の食事、ヌキ」と申された。


 明日の朝、見てやがれこんちくしょう。

 そんなわけで今日は賄い食しか食えてない。

 俺は野菜に餓えている。


 運悪く、今日はサラダは残っていなかったのだった。

 俺、こんなに菜食主義者ベジタリアンだった覚えは無いんだが。


 毎日豪勢な食事を見ているせいで、視覚から肉の類たぐいに飽きが来ちまったんだろーか。

 まあ、それにしては肉も食いたいんだけどな。


 どうも、あの苦い苦いサラダを食べないと、栄養のバランスが崩れてる気がしちまうんだ。


 なんでだろうね。

 今日の授業は、『火球ファイヤーボール』の野外訓練だった。


 まあ、読んで字の如くな呪文だったわけで、特筆するような点は、無い。

 ルイズが相変わらず狙った的を火球を出せずに爆破したりしていたのは、まあ、いつものことだ。



 今日はこれといって実験はしていない。

 というのも、今朝の騒動のおかげで午前中の間はパンツのゴムを調査していたからだった。


 そういえばこの調査をしている最中に、三日前に目が覚めてから初めてあの青い髪の女の子を見かけた。

 といっても、こっちに来た日や決闘をした日に見かけた青いドラゴンに乗って、どこかへ出掛けていく後姿だったんだが。


 あのドラゴン、あの子の使い魔だったんだな。

 しかし、あの子を見かけた時間ってたしか授業中じゃなかったか?


 サボりかね。

 ま、今日はそれぐらいだ。

 分かったことは、あのドラゴンはあの子の使い魔だってことと、俺が結構あの苦いサラダを気に入ってるってこと。


 戦利品は、無しだ。

 三食全部がパンとシチューだったのがなぁ。


 米が欲しい。

 野菜が欲しいぜ。







・平等マンの月、中略、風雅エオーの日。

 まあ、ここ略しても分かるよな、この数え方なら。

 いや、今朝はえらい目にあった。


 一昨日手に入れた炭のかけら。

 アレを使って、ルイズの顔を拭いてやる時に、こっそりと顔に落書きしアートを施したんだが。


 食堂で全校生徒に爆笑されたルイズは、その直後、親切なミスタ・コルベールに眼鏡とヒゲの形をした小粋な化粧を指
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