七話目
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込んだ異物である自分の価値も有るのではと思いたい。
「ん? よく考えたら、あの変態が女関係にトラウマ抱かないことで……。早まったか、オレ?」
一瞬変な方向に思考が向かってしまう。女関係にトラウマと言うほどではないにせよ、最悪の初恋がある程度今後イッセーの犯す性犯罪の抑止になっていたのではと思ってしまう。
「ひ、否定できないのが辛い」
実はイッセーの成長、と言うほどではないにしろ大事なフラグを善意でへし折ってしまったような不安が集ってしまうのだった。
「ま、まあ、それはそれとして……」
詩乃と雫の二人と別行動して倉庫に一人で居るのには訳もある。
思考の中に浮かんだ不安を振り払うように、その訳とも言うべきそれへと視線を向ける。
いつの間にか倉庫の片隅に出来た小部屋に存在していた小型の装置だが、起動していないそれの機能はシンフォギアXDに出て来る完全聖遺物ギャラルフォルンと近い性質、機能を持って居るのが分かった。
(異世界への移動装置は良いとして、行ける世界が)
・ソードアートオンライン
・魔法科高校の劣等生
自分と関わった二人の存在しているであろう世界の名前だけがリストに浮かんでいる。
そして、それを送った張本人であろうものからのメッセージ。
(それぞれの世界でBADENDを迎えた選定事象で命を落とした彼女達本人の転生したのが今の二人、か)
詩乃の方はすぐに見当がつくが、雫の方は中々想像が出来ない。
ガチャから出て来るのは本来の世界での選定事象となる終わりを迎えた世界で死んだ者達の転生した者。だが同時にそこには元の世界に幾つかの未練を残している。
この装置は未練を残した世界に於いて残された未練を解決するための品物らしい。
(彼女たちの生きた世界を救う為の、ヒーローの出張サービスって所か?)
BADENDを迎えた世界を少しは良い方向に持って行くためのヒーローの出張サービス。ヒーロー……仮面ライダーとスーパー戦隊に変身できるのだからそれでも間違いはないだろうが。
持って行けるかは別として、向こうでの拠点と考えるとナデシコCの存在はありがたいのかもしれない。
「まあ、直ぐに何か起こるって訳でも無さそうだし、暫くは保留か」
関係者がいないと起動できないかもしれないが、それはそれ。正式にそれが起動しない以上は考えても仕方ないだろう。
ハザードレベル上昇のスキルについては完全に放置だ。自分のハザードレベルがいくつかは分からないが、ビルドドライバーは問題なく使えるのだから、今の所は問題無いだろう。……ハザードトリガーを使う時には不安だが、フルフルラビットタンクフルボトルが無いのなら大して変わらないだろう。
当面の目的であるレイナーレ一味への対処と
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